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分散関係計測データに対するベイズパラメータ推定

日程 : 2023年9月1日(金) 4:00 pm - 5:00 pm 場所 : 物性研究所 本館6階第5セミナー室(A615号室)及び ZOOM(Hybrid) 講師 : 片上舜 所属 : 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 世話人 : 吉見一慶 (63451)
e-mail: k-yoshimi@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

本研究では分散関係スペクトルデータから格子モデルパラメータをベイズ推定に基づき分布推定を行う.分散関係は中性子やX線を用いた非弾性散乱実験などで計測され,エネルギー輸送に関する性質や物理パラメータを解析する研究が多く行われている.ここでは,分散関係計測データからベイズ推論およびレプリカ交換モンテカルロ法を用いて,格子モデルパラメータを推定する手法を提案する.また,提案手法を従来の解析手法と人工データを用いて比較し,手法の有効性を示す.人工データは体心立方格子モデルから得られた分散関係を中心とするローレンチアンの重ね合わせで強度を記述し,ポアソン過程に従って生成した.人工データ解析から,提案手法は格子モデルのモデルパラメータを信頼度付きで評価できる分布推定を可能とし,更に従来解析に比べて1/100程度の計測時間で適切な推論できることを示唆した.

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(公開日: 2023年08月24日)