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宮田研究室

特任助教 楊 卓

研究テーマ

  • 超強磁場下での磁気光学・THz分光測定
  • 量子磁性体の超強磁場物性
  • パルスマグネットの開発

本研究室では、非破壊パルスマグネットの開発・パルス磁場下での新たな測定手法の開発・強磁場物性測定までを一通り行っている。現在、量子カスケードレーザーを用いたパルス磁場下テラヘルツ分光と原子層薄膜試料などの微小試料に対する磁気光学分光(可視・近赤外領域)を試みている。これにより、ファンデルワールス磁性半導体で観測された特異な励起子状態の解明やトポロジカル近藤絶縁体・励起子絶縁体などの特異なバンド構造の理解を深める。また、100 Tを越すメガガウス超強磁場下での物性測定にも積極的に取り組んでいる。

ファンデルワールス磁性体FePS3では、ジグザグ磁気構造に由来した巨大な線形二色性が報告されている。超強磁場を印加し、磁気秩序の対称性を変化させることにより、巨大な線形二色性の制御を可能とした。
Yafet-Kittel型フェリ磁性体(MnCr2S4)の超強磁場磁化過程。MnとCrイオン間に働くスピン格子相互作用によってプラトー状態を含む多彩な磁気構造をとることを示した。

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