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吉信淳教授が触媒学会教育賞を受賞

𠮷信淳教授は、「表面化学に関する書籍の発刊による教育活動への貢献」により、2023年度(令和5年度)触媒学会教育賞の受賞者に選ばれました。同賞は、触媒学会が選定する触媒に関する教育および触媒の普及啓発に貢献に与えられる賞です。2010年に発行された表面化学の本格的入門書「ベーシック表面化学」の執筆が評価され、𠮷信教授を含む4名が同賞を受賞しました。3月18日から19日にかけて行われた第133回触媒討論会にて授賞式が行われました。

ベーシック表面化学

ベーシック表面化学
受賞の様子

授賞式の様子 左:薩摩篤 触媒学会会長 右:𠮷信淳 教授

𠮷信教授は、大阪大学の福井賢一教授、九州大学の中村潤児教授、電気通信大学の岩澤康裕特任教授と共同で2010年に「ベーシック表面化学」を執筆しました。この書籍は、表面化学の本格的な入門書として広く利用され、2023年の時点では10刷にいたるほど浸透しています。その需要は国内にとどまらず、2022年には韓国語版が発行されるなど国際的にも高い評価を得ています。触媒学会では、基礎講座におけるテキストとしても活用され、表面構造と表面電子状態、表面反応理論、表面ダイナミクスといった基礎的な内容から、モデル触媒概論、金属クラスター化学や金属・半導体・酸化物の表面化学を学ぶテキストとして重用されてきました。

大学院レベルの優れた講義資料として、学生のみならず企業研究者のリカレント教育など表面化学に関する若手研究者教育へ大きな貢献を果たしたことから、同書を執筆した4氏に触媒学会教育賞が与えられました。

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