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柴田桂成特任研究員(井上研)が複数の学会にて優秀賞を受賞

井上研究室の柴田桂成特任研究員は、今夏から今秋にかけて行われた第23回日本光生物学協会(8月29日および30日、於:京都大学)、第17回分子科学討論会(9月12日から15日、於:大阪大学)、第8回フォトニクスワークショップ(11月2日および3日、於:沖縄青年会館)の3つの学会で第6回日本光生物学協会ポスター賞、分子科学会優秀講演賞、優秀プレゼンテーション賞をそれぞれ受賞しました。これらの賞は各学会において、特に優れた研究および発表を行った若手研究者に贈られます。

受賞対象となった研究は「レチナール発色団のねじれとプロトン化によるチャネルロドプシンC1C2のチャネル開閉メカニズム」です。

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日本光生物学協会ポスター賞、分子科学会優秀講演賞、フォトニクスワークショップ優秀プレゼンテーション賞を受賞した柴田特任研究員。
本研究で用いた光学系を前に撮影

研究内容は、こちらの物性研ニュース記事にて詳細に解説しています。本記事では、同研究に着手するに至った経緯について、柴田特任研究員からのコメントを紹介します。

柴田特任研究員のコメント

本研究に着手したのは、博士課程1年の時でした。同じく物性研で半導体光物性を専門とする秋山英文先生の研究室に所属していた私柴田は、博士論文のテーマ決めに悩んでおりました。そんな折に、タンパク質科学を専門とする井上圭一先生が物性研に着任されました。井上先生のお話を通じてタンパク質が働く精巧さに魅了されたと同時に、その精巧な世界を自分の眼で見てみたいと思った私は、井上先生に共同研究という名のもと弟子入りさせていただきました。

当初は半導体の感覚が抜けず、タンパク質に強力なレーザー光を照射しては試料を焼き尽くす毎日でしたが、秋山先生と井上先生に辛抱強く見守っていただいたおかげで、なんとか研究を形にすることができました。また学際的な研究を推奨し、研究室間の垣根が非常に低い物性研にいたからこそ、異分野に飛び込む心理的な障壁を感じずにすんだのであろうと考えております。

末尾にはなりますが、秋山先生・井上先生をはじめ、ご支援いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

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