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原子層上の活性サイトで発現する局所機能物性

日程 : 2016年12月20日(火) 1:00 pm - 2016年12月21日(水) 3:30 pm 場所 : 物性研究所本館6階 大講義室(A632) 世話人 : 大門寛(奈良先端大)(代表)講演言語 : 日本語

最近の物性研究の発展は、省エネ、持続的社会の実現を目指すためのイノベーション創出と密接に結びついている。それらに関わる、半導体デバイス、磁性物質、電池電極材料など様々な応用材料の機能の発現にはバルクとしての物性だけでなく、ドーパントや、活性サイトなど、周期構造によらない局所的な物性の理解が重要であることは広く知られている。最近では、グラフェンの発見後、応用も視野にいれた研究が大きく進展している。このような単原子層で発現する機能もまた、局所領域における物性研究によって明らかにされ、応用への道筋がつけられていくものと思う。今後の発展のためには、物質開発、観測手法の発展、理論研究を広く行っていく必要がある。観測手法に関しては、走査型のプローブ顕微鏡が局所構造や物性の測定に有効であることが知られているが、最近発展の著しい、ホログラフィーを応用した手法も実用段階に来ている。現在、本企画のテーマに関連した新学術領域が走っており(原子層科学&3D活性サイト科学)、多くの物性研究者が参加している。両領域に参加している研究者のみならず、関連する研究者が短期研究会の場で一堂に会し、現状と今後の発展を議論することは、新しいサイエンスの芽を生み出す可能性が期待できるものとして意義深い。研究会は、関連の機能性物質開発、デバイス応用、観測手法の発展、理論との競合、などにまたがるものとする。

http://osada.issp.u-tokyo.ac.jp/SATL3D/home.html


(公開日: 2016年11月10日)