Home >  研究会等 > LASORセミナー:高空間分解能ARPES装置の開発と現状

LASORセミナー:高空間分解能ARPES装置の開発と現状

日程 : 2016年11月2日(水) 16:00 〜 場所 : SPring-8 中央管理棟 3階 TV会議室(TV会議 物性研第一会議室) 講師 : 岩澤 英明 氏 所属 : Diamond Light Source 世話人 : 和達 大樹 (63400)
e-mail: wadati@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

角度分解光電子分光(angle-resolved photoemission spectroscopy)は、固体の電子状態を直接観察できるため、固体物性を研究する上で有力な実験手法である。ARPES実験では、入射光のエネルギー・偏光、試料角度・温度・表面状態、さらには、検出器のエネルギー分解能・角度分解能など、様々な計測要素・技術が関与する。本セミナーでは、これらの実験要素を上手く活用することで、多体効果の定量評価が可能となった例を紹介する[1, 2]。さらに、ARPES技術の高度化を目指して、我々が取り組んでいる「高空間分解能化」の例として、広島大学放射光科学研究センター(HiSOR)にて建設したレーザー励起micro-ARPES装置、ならびに、Diamond Light Source(Beamline: I05)にて立ち上げを進めているnano-ARPES装置について、現状と測定例を示す。

[1] H. Iwasawa et al., Phys. Rev. Lett. 105, 226406 (2010).
[2] H. Iwasawa et al., Phys. Rev. Lett. 109, 066404 (2012).


(公開日: 2016年10月13日)