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第5回物質・物性セミナー「鉄酸化物:変わりモノ」

日程 : 2016年4月12日(火) 10:30 - 11:30 場所 : 物性研究所本館6階 第5セミナー室 (A615) 講師 : 高野幹夫 所属 : 岡山大学大学院自然科学研究科 世話人 : 廣井善二 (63445)
e-mail: hiroi@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

• (1)鉄の酸化物は山ほどある。そのほとんどがFe2+(d6)あるいはFe3+(d5)を含むものであり、常圧での基底状態は決まって反強磁性絶縁体であるから、d電子数についても基底状態についてもバラエティ豊かとは言い難い。わずかではあるが、Fe4+(d4)を含む酸化物が存在して、違った振舞いをみせてくれる。SrFe4+O3などを紹介する。
• (2)釈迦に説法で恐縮だが、組成、構造とともに「かたち(ありよう)」は性質を決める大切な要素である。Leptothrix ocraceaとよばれる水棲バクテリアは、Fe3+、Si4+、P5+を含む3nm径の酸化物粒子と少量の有機繊維からなるチューブ(直径1μm・長さ~2mm)をつくる。その使い道を探る研究を紹介する。


(公開日: 2016年04月01日)