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機能物性セミナー: 固体高分子形燃料電池におけるカーボン系カソード触媒による酸素還元反応 -Nドープカーボンは遷移金属なしで酸素還元を促進するのか?-

日程 : 2016年6月16日(木) 11:00 〜 場所 : 第二会議室(TV会議 SPring-8会議室) 講師 : 難波江 裕太 氏 所属 : 東京工業大学 物質理工学院材料系 世話人 : 原田 慈久 (63401)
e-mail: harada@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

固体高分子形燃料電池(PEFC)の実用化において,電極触媒に用いられている白金のコスト,および希少性が,本格普及の妨げになっており,白金使用量の大幅低減を可能とする触媒が,切望されている.そこで近年,炭素,窒素を含む前駆体を少量の遷移金属と共に熱処理して得る,カーボン系カソード触媒が注目を集めている.本発表では,我々が最近取り組んでいる,鉄含有ポリイミド微粒子(Fe/PINP)由来のカーボン系触媒の開発状況と,共同研究者とともに取り組んでいるメカニズム研究について紹介する.

Reference
1. Y. Nabae et al., Sci. Rep., 6, 23276 (2016).
2. Y. Nabae et al., J. Mater. Chem. A, 2, 11561–11564 (2014).


(公開日: 2016年05月09日)