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スパコンでできること、できないこと

日程 : 2016年11月24日(木) 16:00 - 17:00 場所 : 物性研究所本館6階 大講義室(A632) 講師 : 渡辺宙志氏 所属 : 東京大学物性研究所物質設計評価施設 世話人 : 長谷川幸雄 (63325)講演言語 : 日本語

物性研は1995年に初めてスーパーコンピュータを導入して以来、20年にわたり全国共同利用を行っている。導入されているスパコンは世界でも有数の計算能力を持ち、計算物性科学の重要なインフラとして機能し続けている。しかし、事業仕分けで一世を風靡した「二位ではダメなんでしょうか?」発言に代表されるように、スパコンはなぜ計算能力が高くなければならないのか、そして何に使われているのか、スパコンを使うということはどういうことなのかなどは、必ずしも一般には理解されていないように見える。スパコンは「スーパー」ではあるが「コンピュータ」であるから、ソフトウェアがなければただ電気を食う箱にすぎない。では、スパコンのプログラムとは誰がどうやって組むのだろうか?そもそもスパコンの「スーパー」とは何が「スーパー」なのか?スパコンを使うといったい何ができるようになるのか?本講演では、急減圧液体の発泡シミュレーションをしたらスミソニアン博物館からメールが来た話や、スパコンでナンプレの難問を作ろうと苦闘する話などを通し、スパコンを使う面白さ、そしてスパコンが使うことで広がる可能性について紹介したい。


備考 : 講演者である渡辺宙志氏は、物質設計評価施設の助教として、物性研究所のスーパーコンピュータの管理・運営に携わっています。大規模計算を用いた「数独の難問作成」や「液体中の泡生成」などの研究をわかりやすく紹介していただくとともに、スパコンの現状や今後の展望についても語っていただきます。気軽に聴くことのできる講演内容ですので、ぜひ皆様ご参加ください。
(公開日: 2016年11月02日)