ISSP - The institute for Solid State Physics

Seminar
文字のサイズ: (小) / (中) / (大)
[物性研談話会]
パルス強磁場下での物性研究と、今後の展望
日程 : 2018年3月29日(木) 16:00 - 17:00 場所 : 物性研究所本館6階 大講義室(A632) 講師 : 小濱 芳允 氏 所属 : 東京大学物性研究所 世話人 : 談話会委員  杉野 修 ・ 長谷川 幸雄
e-mail: danwakai@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

  パルス強磁場には大きく分けて、100テスラ以下の物理現象を対象とした非破壊型磁場と、100テスラ以上も研究対象とした破壊型磁場の二つがある。非破壊型磁場では秒オーダーまで実験時間を確保でき、核磁気共鳴や熱測定など測定に時間がかかるような物性量も観測可能のため、100テスラまでの詳細な研究に最適といえる。その一方で破壊型磁場は、マイクロ秒オーダーの極めて短い時間しか発生されないものの、985テスラという超強磁場も発生でき、これまで予測されていなかったような物理現象の発見が期待できる。本講演では、このような二つの強磁場環境下でどのような精密測定が可能となり、どのような成果が挙げられてきたかについて紹介していく。
 非破壊型パルス磁場下での研究としては、例えば廣井研究室と合同で進めているボルボサイトにおける強磁場熱測定の結果を報告する。ここでは、NMRや磁化測定では検出が難しいスピンネマテック秩序を、熱測定により検出した例を示す。破壊型パルス磁場下の研究については、近年測定可能となった電気抵抗測定について紹介し、これによる今後の研究展望を述べさせていただく。

【講師紹介】
小濱先生は昨年7月に物性研に着任され、以来多くの研究成果をあげられています。
興味深い研究成果を、小濱先生独特のサイエンス観を交えながら語っていただけるものと思います。


(公開日: 2018年03月15日)