Home >  研究会等 > 小角・反射率・高分解能研究会~JRR3の再稼働を見据えて~

小角・反射率・高分解能研究会~JRR3の再稼働を見据えて~

日程 : 2017年4月24日(月) - 2017年4月25日(火) 場所 : 物性研究所本館6階 大講義室(A632) 世話人 : 柴山充弘 (63418)
e-mail: shibayama@issp.u-tokyo.ac.jp

研究用原子炉JRR-3が東日本大震災のため停止を余儀なくされてからすでに6年が経過している。この間、新材料や新奇物質の開発が進み、中性子散乱を必要とするナノオーダーの構造解析や低いエネルギー領域でのダイナミクスの研究の需要がこれまで以上に高まっている。その結果、小角散乱のように強く定常の中性子線束を必要とする原子炉型中性子散乱実験については海外施設での実験、反射率測定や非(準)弾性散乱測定についてはJ-PARCおよび海外施設利用といった具合に他施設での実験が積極的に行われている。しかし、昨今の安全保障輸出管理は大変強化され海外施設での中性子散乱実験は制約が多いことや、生物試料の多くは安定性から長時間の輸送に耐えられないといった理由から国内での実験再開を熱望している研究者は非常に多い。また、新たな研究分野開拓には試料環境整備やデバイス開発等のR&D、長時間のビーム占有やアクセスのしやすさが重要であるが、大型パルス中性子源と異なってJRR-3の装置は巨大な遮蔽を必要しないため、R&Dのためにも絶好の研究環境であることが特徴である。JRR-3の再稼働が約1年後に期待される今、ソフトマターや複雑系、生物物理などの研究分野の最近の発展を俯瞰し、小角・反射率・高分解能中性子散乱装置の現状と将来、そしてそこから生まれるサイエンスの展開について意見・情報交換を行うことを目的として、標記のワークショップを開催する。

http://shibalabbeta.wixsite.com/isspworkshop-2017-4


(公開日: 2017年02月06日)