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松田康弘准教授、第30回本多記念研究奨励賞を受賞

松田康弘准教授

 国際超強磁場科学研究施設の松田康弘准教授が第30回本多記念研究奨励賞を受賞しました。本賞は、理工学特に金属及びその周辺材料に関連する研究を行い、優れた研究成果、または、発明を行った者で、将来の発展を期待できる若い研究者に贈呈されます。受賞対象となった研究は、「強磁場 X 線分光法の開発と磁性研究への応用」です。松田准教授は、独自開発の超小型パルス強磁場装置を駆使し、50テスラ(50万ガウス)強磁場中でのX線分光を大型放射光施設SPring-8において世界に先駆けて実現させました。また、その技術を希土類金属間化合物磁性体に応用し、磁場中の特異な電子状態を初めて明らかにすることに成功しました。従来の技術ではX線分光は10テスラ以下の磁場でしか行うことが出来ず、相関の強い磁性体を磁場により制御することは困難であったため、磁場中の電子状態は未解明の問題として残されていました。松田准教授の開発した磁場中X線分光技術により磁性体の電子状態研究が飛躍的に発展する事が期待されます。その業績が評価され、第30回本多記念研究奨励賞の受賞につながりました。 (受賞式:2009年5月8日)

http://hondakinenkai.or.jp/awards/hresearch.html
http://hondakinenkai.or.jp/docs/50th_awards.pdf

(公開日: 2009年03月10日)