液体窒素容器検査所 利用案内
液体窒素容器再検査所 概要

2005年より「超低温容器(液化窒素容器)検査所」を物性研究所 低温液化室内に開設しました。検査所の詳細 及び 利用方法等について以下をよくお読みの上ご利用ください。
※所外の利用はこちらを先にご覧下さい。
利用方法・注意事項等
国立大学法人 東京大学 物性研究所 低温液化室 容器検査所内規
以下の内規に則って容器検査を行います。検査所を利用される方は必ずお読み下さい。
国立大学法人 東京大学 物性研究所 低温液化室 容器検査所内規
当検査所で検査可能な容器
300L以下で最高充填圧力0.4MPa以下の液体窒素容器が検査可能です。
検査を必要とする液体窒素容器

一般に蒸発器を備えた自加圧型の液化窒素容器(図1)が検査対象となります。
自加圧型の液体窒素容器(法令上は超低温容器に分類)は、「定期的に検査を受け、それに合格すること」が高圧ガス保安法で義務づけられており、その検査期間は容器の製造年月日や受検状況により異なります※。
なお、開放型の窒素容器・液体ヘリウム容器は検査対象外です。
※製造より20年を経過している容器は条件によって、最短で1年に一回検査が必要となります。詳細については下表「超低温容器(液体窒素容器)の再検査期間」をご覧下さい。

検査費用

- 検査費用は、概ね、右表の通りとなります。
- 検査では液体窒素を使用しますが、その窒素代を検査費用として請求します。
- その他、付属品(圧力計、安全弁、パッキン等)等、交換・修理する必要がある場合は実費を請求いたします。
- 検査不合格となった場合の容器の廃棄処理代金は研究室負担となります。
- 費用の支払いは「学内精算のみ」となりますのでご了承下さい。
検査概要
- 外観検査・・・外見上、大きな傷、故障等がないか確認します。さび等があった場合は、さびを落とし塗装します。
- 気密試験・・・容器の気密性について窒素ガスを用いて検査します。
- 断熱性能試験・・・容器の断熱性能について液体窒素を用いて検査します。
- 附属品検査・・・容器附属品(バルブ・圧力計・安全弁)の性能を検査します。
利用方法・注意事項等について
物性研究所以外の部局の利用方法
- 年間計画を立て、管理委託されている容器を優先して他業務の合間に液化室スタッフが検査を行っていますので、一般的にお申し込みから一ヶ月以上お待ち戴く事になります。
- 柏キャンパス外から利用される場合は、専門業者に容器運搬を依頼すると運搬代金だけで3万円程度かかります。よって、1台のみ容器検査を受検する場合は直接検査業者に依頼するほうが費用が安くすむ事が多いので、ご留意下さい。
- なお、容器検査業者も紹介いたしますので、紹介希望の場合はその旨を液化室(内線:63515 e-mail:ekika@issp.u-tokyo.ac.jp)までご連絡下さい。
- 上記を踏まえて、ご利用を希望される物性研以外の部局(学内に限る)の方で、容器検査所の利用を希望する場合は、まずは液化室(内線:63515 e-mail:ekika@issp.u-tokyo.ac.jp)までご連絡下さい。
- その際、受検希望容器の、製造メーカー、型番、容量等、をご連絡頂けると助かります。
- ご相談の上、検査日などについて詳細を決定します。
- 検査の詳細が決まりましたら「検査に関する覚書」を取り交わしますので、内容をご確認の上、検査開始までに液化室に提出して下さい。
- 「検査に関する覚書」は容器検査日程をお知らせ時にメールに添付するか直接お渡しします。
- 検査所が混んでいる等、状況によっては対応できない場合もありますので予めご了承下さい。
- 管理委託をされた容器に関しては、次回の検査時期になりましたら、検査予定日の
約2週間前5日前に液化室より検査のお知らせが届きますので内容に従って液化室にお持ち込み下さい。
- その他、不明点等ありましたら液化室(内線:63515)までご連絡下さい。
物性研究所内の利用方法
- 以前行われた調査で「液化室にて容器検査を受けるつもりがある」とし、「覚書」を提出した容器については、検査予定日の
2週間前5日前に液化室より検査のお知らせが届きます。
- 調査以降に新規購入した容器については、窒素容器の登録時にデータを液化室で自動的に登録しますので、検査予定日の
2週間前5日前に液化室より検査のお知らせが届きます。
- お知らせが届きましたら、検査日を確認し、液化室に容器を搬入して下さい。
- 日程に不都合がある場合は希望日を液化室までご連絡下さい。日程を調整後、再度、検査日をご連絡します。
その他・注意事項等
- 液化室への容器の持ち込み 及び 運搬業者等の手配(運搬業者の紹介はしません)は研究室で行って下さい。
- 検査日前日の指定時間帯に液化室に容器を搬入してください。その際、容器内は空にして下さい。液体窒素が残っていた場合は液化室で抜きますが、液体窒素は返却されませんのでご了承下さい。
- 容器検査が完了するまで(通常1週間程度)お待ち下さい。
- 検査結果が不合格となった場合には、担当者にご連絡し、容器の処遇についてご相談します。
- 容器検査が完了後、担当者にご連絡します。担当者の方は速やかに液化室に容器を取りに来てください。
- 検査期間中に液体窒素の代替容器を希望する方は、検査希望日を返送する際にあわせてご連絡下さい。
100Lの代替容器を3台、50L容器を1台用意してあります。
- その他、不明点等ありましたら液化室(内線:63515)までご連絡下さい。
容器検査所関連のお知らせ(物性研究所向けのお知らせ)