東京大学物性研究所創立50周年(東京大学130周年)記念事業のご案内


物性研究所が設立されたのは、昭和32年(1957)ですが、この年は超伝導に関するBCS理論が発表された年でもあります。当時のわが国は戦後復興がようやく一段落を迎えた頃で、基礎科学の研究は世界の趨勢から立ち遅れた状態に置かれていました。わたしたちの先輩は、物性分野の研究設備・体制を国際的水準に高める目的を持って、拠点としての機能を持った全国共同利用研究所の設立を企図し、東京大学に附置することが決定され物性研究所が東京都港区六本木に設立されました。

創設時期を完了した1980年代には、極限環境を中心とする先端的技術開発をひとつの中心とする第2世代の物性研へと脱皮を遂げました。21世紀を間近に控えた平成12年には、伝統的な固体物理学の範疇を超え物質科学の総合的・国際的研究所として飛躍することを目指して、それまで43年間の研究活動を展開した六本木キャンパスをあとにして柏新キャンパスに全面移転を完了し、今日に至っています。

物性研究所が六本木で産声を上げた頃、科学そして科学技術は未来を指し示す象徴であったということが出来ます。それから半世紀、科学の進展や科学を取り巻く環境の変化には著しいものがあります。

物性研究所では創立50周年を記念するとともに、半世紀にわたるその足跡を振り返り、さらにこれからの半世紀を展望するよすがとするために、以下のような記念事業を企画しています。皆様の積極的な参加、ご協力をお願い申し上げます。

 
  記念事業一覧 (詳しくは記念事業をご覧ください)

記念シンポジウム1 「強相関電子系の新展開」
  日時:平成19年11月29日(木) 10:00〜18:00
  場所:柏キャンパス 物性研究所大講義室

 前夜祭(懇親会)
  日時:平成19年11月29日(木) 18:00〜20:00
  場所:柏キャンパス カフェテリア

記念シンポジウム2 「物性研究所−過去・未来・現在−」
  第1部 物性研究所の現状と将来計画
   日時:平成19年11月30日(金) 10:00〜11:30
   場所:六本木 政策研究大学院大学 想海楼ホール

パネルディスカッション 「これから50年の科学は?」
   日時:平成19年11月30日(金) 13:00〜15:00
   場所:六本木 政策研究大学院大学 想海楼ホール

パネルディスカッション「これから50年の科学は?」へ参加ご希望の方は、こちらのページより参加申し込みをお願いいたします。

物性研究所創立50周年式典
  日時:平成19年11月30日(金) 15:30〜16:30
  場所:六本木 政策研究大学院大学 想海楼ホール

物性研究所創立50周年祝賀会
  日時:平成19年11月30日(金) 17:30〜19:30
  場所:赤坂 ANAインターコンチネンタルホテル

 
記念出版(詳しくは記念出版をご覧ください)

「21世紀の物質科学 〜最先端がわかる〜」
 
記念冊子

「物性研50年のあゆみ」
 
物性研アーカイブ

歴史的資料収集と展示