第4回放射光若手研究会
表面電子のスピンが生み出す物理の最前線
‐ラシュバ効果,トポロジカル絶縁体‐
   
研究会趣旨

 近年、固体表面でのラシュバ効果やトポロジカル絶縁体など、固体表面電子のスピンを舞台にした新しいサイエンスが急速な発展を見せております。これらのスピンに関する新開拓分野は「スピン軌道相互作用」が重要なキーワードになっており、このスピン軌道相互作用を利用すれば、ゼロ磁場下においてもスピンを識別、制御できることから、将来の低消費電力スピントロニクス技術の構築に向けての基盤技術としても大きく期待されています。
 本研究会では、物質科学という観点から、固体表面電子のスピン軌道相互作用系である、「表面ラシュバ効果」と「トポロジカル絶縁体」にターゲットを絞り議論を行います。一方で、実験手法に関しては、スピン・角度分解光電子分光を始め、走査トンネル電子顕微鏡、電子輸送、さらには有効理論を用いた理論的研究といった幅広い分野から、最先端の研究現場にいる若手研究者より広く話題を提供していただく予定です。各分野の若手研究者が一堂に会して議論を行い、本研究分野が今後進むべき道を研究現場レベルから模索することを目的とします。さらに、各分野の若手研究者が集まることで、若手研究者の横のつながりを強化し、分野横断的な若手コミュニティが構築され、若手を中心としたサイエンスの発信につながることも期待されます。

 ※本研究会は終了したしました。多数のご参加をありがとうございました。

   日時:2012829日(水)30日(木)
      ※受付は,29日は13:00より,30日は9:00より開始いたします。

   場所:東京大学山上会館2階大会議室

   代表:矢治光一郎(東京大学物性研究所),宮本幸治(広島大学放射光科学研究センター)

   主催:日本放射光学会

   参加費:無料
       ※懇親会は山上会館の食堂で行う予定です。

       ※懇親会費は、一般の方は5千円、学生は3千円とさせていただきます。
        当日会場にて徴収いたします。