供給体制の変更について
先日「寒剤を使用する研究室へ」でお知らせしたとおり、柏キャンパスでは液体ヘリウムの供給体制が以下のように変更されます。ご熟読の上ご協力お願いします。なお、柏キャンパスでは既に供給体制が整っていますので移転後すぐに供給が可能な状態です。供給体制も以下のようになります。
また、寒剤を使用する全ての人は(六本木キャンパスにて受講したことある人も対象)2000年4月下旬に開催を予定している「高圧ガス保安教育(新人教育講習)」に必ず参加してください。供給体制の変更と供給方法の詳細について、新人教育講習とあわせて説明します。日程については追ってホームページと液化室だよりでご連絡します。
変更の目的
- 増加傾向にある液体ヘリウム供給量に対し、従来の供給体制では限界がある
- よりユーザーに使いやすい供給体制にする
主な変更点
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従来 |
新体制 |
容器 |
ユーザー毎に固定 |
共有化※1 |
供給待ち時間 |
供給が終わるまで※2 |
汲み置きのためほとんどなし※3 |
供給量の算出 |
液化室員が気中振動式液面計を使用し液面をはかり手計算にて算出 |
容器番号のバーコードを読み込み、重量をロードセルにて計測しパソコンにて自動算出※4 |
供給可能日時 |
供給予定表に沿って 9:00~15:00 |
土日祝・液化室員不在時を除く全日 9:00~17:00 |
- ※1
- 都合により容器を共通化できず、固有の容器を使用するユーザーは供給日の調整をすることがあります。
- ※2
- 従来は供給が終わるまで、最低でも1、2時間ほど待たなければなりませんでした。新体制では、容器を共通化するため汲み置きが可能になり、容器の交換とパソコンに必要事項を入力する時間しかかりません。
- ※3
- 汲み置き方式のため必ず容器内にヘリウムを容量の10%程度残す必要があります。容器を常温にした場合には、従来通り容器の所属に関わらず研究室にて予冷を行って貰います。
- ※4
- 供給量が自動算出になるので、容器重量等のデータが変わってしまうと正しく計測できません。
容器の改造(ヘッド部分のスウェジロックをゴム栓に変更する等)は行わずに、貸出時の容器形状で必ず返却してください。
利点
- 供給時間を待たなくてすむ
- 申込から供給までの期間短縮
- まとめて供給できる為、供給の効率がよい
- 急な供給にも対応可能である
注意点・その他
- 容器台数に限りがあるので、1つの研究室で容器を多数または長期にもたれると供給に支障を起こす可能性があります。最低必要台数以上は研究室で確保せずに、必ず液化室まで返却してください。
- 供給を効率化するため、できるだけ容量の大きい容器を使用してください。
- 研究室サイドに求めるものも多くなりますが、これらは回収率を上げ、安くて使いやすい寒剤を供給するために必要なことですので、ご理解の上ご協力お願いします。
- その他、質問等ありましたら液化室まで