ISSP - The institute for Solid State Physics


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2015年11月21日(土)
14時半~16時
(13時半開場)

 

東京大学 物性研究所
一般講演会 「光で拓くフロンティア」

太陽の光。発行ダイオードやレーザーの光。
ホタルやオワンクラゲの光。そして新しい顕微鏡。
最先端光科学が新しい時代のエネルギー、インターネット、医療を支え、
ミクロの細胞の世界の探検を可能にする。

講演者・講演内容

ミルフィーユみたいな半導体と光機能

秋山英文
東京大学物性研究所 准教授
人工衛星の電源に用いられる高性能太陽電池、インターネット光通信に用いられる半導体レーザー、2014年ノーベル賞の青色発光ダイオードなどは、まるで ミルフィーユのように、異なる半導体結晶の薄い層を幾重にも積み重ねた構造になっています。これはヘテロ半導体接合構造と呼ばれ、開発者には2000年に ノーベル賞が与えられています。人々は今日まで、様々な積層構造を作ることにより、新しい発光素子や光からエネルギーに変換するなどの「光機能」を得てき ました。一方、ホタル、ウミホタル、オワンクラゲなどの生物での発光の研究にも、実は似た発想が活かされています。

細胞の中の宅配便を光で見て・理解して・操作する

岡田康志
理化学研究所 
生命システム研究センター 
チームリーダー
最近になって、私たちの体を形作る細胞1個1個の中では、1ミリの10万分の1の大きさのミクロの「モーター分子」がトラックのように走り回って物資を配 送していることが判ってきました。これは、ノーベル賞に輝いた緑色蛍光タンパク質や超解像顕微鏡など、細胞の中の光を使って観察する技術が急速に進歩した ことにより観測できたからです。そして、宅配便のトラック輸送がストップすると私たちの社会生活で大混乱が生じるのと全く同じように、細胞内の宅配便であ る「モーター分子」が渋滞することでアルツハイマー病など様々な病気が生じるという新しい考え方が広まりつつあります。講演では、最先端の顕微鏡技術に よって撮影した動画を紹介し、細胞内のミクロの宅配便の世界を体験して頂きます。
開催日時

2015年11月21日(土)
14時半~16時(13時半開場)

会場

会場アクセス
東京大学 柏の葉キャンパス駅前サテライト 多目的ホール
(柏の葉キャンパス駅西口)

対象

高校生以上
入場無料

お問い合わせ

東京大学 物性研究所総務係 Tel: 04-7136-3207

主催・共催

主催 東京大学物性研究所
共催 柏市