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Synchrotron Radiation Laboratory,
Institute for Solid State Physics,
The University of Tokyo,
5-1-5
kashiwa-no-ha,
Kashiwa, Chiba
277-8581, Japan

 



       平成19年度VUV・SX高輝度光源利用者懇談会 総会議事録


 1.日時:平成20年1月13日(日)12:20 〜14:00
 2.会場:立命館大学びわこキャンパス E会場
 3.出席者:27名(委任状は36通で総会は成立)
 4.配布資料:
  ・ 物性研究所短期研究会「高輝度軟X線放射光が拓く物質科学の新たな地平」
     (平成19年7月5日〜6日)予稿集
  ・ISSPワークショップ「東京大学アウトステーション計画の実験設備について」
     (平成19年12月8日) 予稿集
 5.報告・議事
   1) 議長に大門寛前会長(奈良先端大)を選出した。
   2) 辛埴会長(東大物性研)より、本懇談会の活動の中心であるアウトステーション計画は
      着実に進展しているが、アウトステーションで行うべきサイエンスや人員等の運営体制
      を明確にすることが急務であることが、報告された。
   3) 柳下明会計委員長(KEK)より、会計報告が行われ承認された。
   4) 尾嶋正治放射光連携研究機構長より、機構の現状について以下のとおり報告された。

     ・平成18年5月、物質科学部門と生命科学部門の2部門からなる東京大学放射光連携研究機構
       が開設された。
     ・現在25mアンジュレータが建設中であり、今後の利用について重点化が必要である。アウトステ
       ーションで行うべきサイエンスとしては、ナノビーム3次元分光解析実験、時間分解分光、軟X線
       発光分光を概算要求等で行うことが報告された。また、フリーポートを作り、持ち込み装置の実
       験も行えるようにすることが報告された。
     ・ 建設・整備のための人員のビームライン常駐体制が報告された。

   5) 柿崎明人放射光連携研究機構物質科学部門長より、建設を始めたビームラインの建設経過・性能
      について説明された。また、若手研究者を中心としたサブグループによる実験装置の仕様策定等が
      行われていることが報告され、以下の各テーマが紹介された。

     ・ ナノビーム3次元分光解析実験
     ・ 時間分解分光
     ・ 軟X線発光分光
     ・ 光電子顕微鏡
     ・ 軟X線イメージング

   6) 辛会長より、懇談会の今後のあり方、東大アウトステーション計画の利用研究・運営についての提案が
      あり、以下のように議論された。

     1. 限られた予算の中でより早く大きな成果を得ることが次の展望につながる。そのため、ナノビーム3次元
       分光解析実験や時間分解分光を今回の概算要求でスタートさせ、さらに、他の研究テーマについても
       平成20年度の概算要求、学内資金、外部資金等の様々な努力を行う。
     2. アンジュレータの水平偏光部を建設し、平成20年度中にビームラインおよび分光光学系を整備し
      先端的物質科学研究を円滑にスタートさせるためには、放射光利用研究者のさらなる議論と共同
      作業が不可欠である。また、今後広く全国共同利用を推進していく。
     3. 任期満了により、今年度末、会長・幹事選挙が行われることが辛会長より報告された。
  

                                               (議事録: 事務局)