東京大学高輝度光源計画(Super SOR)
加速器の概要

加速器の設計概念(運動量のズレの影響)

  設計粒子に対しては、透明性も対称性も完全に保たれているが、運動量がずれた粒子に対してはそうではない。ここでは、dP/P の影響について考えてみる。

<本当に対称的なリング>

  円形で本当に対称なリングの場合、運動量のズレによる OPTICS の変化は、以下のようになる。

緑がもともとの OPTICS、赤が dP/P = 5% の粒子の OPTICS であるが、周回チューンは変化するものの、対称性は保たれたままである。

→周回チューンは変わる。         
    dP/Pが存在しても対称性は不変

<透明部分の入った疑似対称リング>

  透明部分の入ったトラック型のリングにおいて、運動量のズレによる OPTICS の変化は、以下のようになる。

  ノーマルセルの対称性が失われ、透明性も失われている。

→周回チューンも変わる。          
ノーマルセルの対称性が無くなる
長直線部が不透明になる

周回チューンが変化する以外に、透明性と対称性も変化することが分かる。


first upload on Friday,11,Dec,1998
Updated on Friday,19,Jan,2001

SOR施設加速器部門


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