東京大学高輝度光源計画
加速器の概要

挿入光源の影響と補正

円偏光アンジュレーターの磁場

  計算においては指数関数的な磁場分布を仮定している。本当に磁極が存在する場合、指数関数的であるのは尤もらしいが、実際のアップルツー型円偏光アンジュレーターにおいては水平方向には磁極が存在しない。従って、水平方向の磁場分布はもっと緩やかであり、この分布で計算したダイナミックアパーチャーよりも、大きなアパーチャーが確保できるであろう。

  計算において仮定している磁場分布は、

というものである。実際、U60Cの最強の場合、をプロットしてみると、以下のようになる。

軸上磁場は 0.4 T であるが、は指数関数であるため、5cm 離れただけで、40 Tesla になってしまう。(実際において 5cm は磁極の中に埋まってしまう距離であるが。)

  軸付近においては、以下のようになる。

いっそのこと、ビームサイズで規格化して書けば、として、
0.7nmrad mode の場合、1シグマは 0.1061mm であり、


となる。また、2.2nmrad mode の場合、1シグマは 0.1817mm であり、

となる。


Updated on Thursday,18,Jan.,2001

SOR施設加速器部門


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