主旨: |
SPring-8に建設していた東京大学アウトステーション・物質科学ビームライン(BL-07LSU)は予定通り整備され、 |
昨年秋から軟X線時間分解分光実験装置、生体物質軟X線発光分光実験装置および3次元ナノビーム光電子 |
解析装置の3つの実験設備とフリーポートを利用した全国共同利用がスタートしている。これまで、レーザーと |
放射光を同期させた時間分解光電子スペクトル、分解能7000以上の軟X線発光分光スペクトル、100 nm以下の |
微小スポットが確認され、フリーポートを使った軟X線顕微分光実験もおこなわれていて、250 eV〜2 keVの |
高輝度放射光を利用した研究成果が現れつつある。また、本年8月には、8台の偏光制御アンジュレータ全てが |
設置され、来年から偏光制御のテストが予定されている。 |
本ワークショップでは、新しいビームラインの性能について理解するとともに、これまでBL-07LSU の実験設備や |
フリーポートを利用して行われた研究成果について議論し、高輝度放射光軟X線を利用する物質科学の |
新しい発展について意見を交わす。 |