概要 本装置は、改造三号炉実験利用棟内の冷中性子導管C-1-3ビーム孔に設置 される二結晶配置の散乱装置で、通常の散乱装置では測定できない極小角領域 での運動量変化を測定できる。 結晶台、試料台および検出器台は空気浮上式になっており、防震テーブル上 を自由に移動できる。本装置は温度変化による攪乱を受けやすいので精密な温 度調整を施した恒温室内に設置される。尚、中性子光学の実験にも利用可能である。 仕様及び性能 波長領域 :4.3〜5.1Å 測定手段 :Si 二結晶配置による結晶分光法(ボンゼ・ハート型) (平板結晶あるいは5回反射チャンネルカット結晶) 角度分解能 :粗動部 30” 微動部 0.1” ビームサイズ :最大 20mm(H) × 40mm(V) 検出器 :3He カウンター Q-領域 :10-5 〜 10-3 Å-1