研究会運営の方針


 本研究会は2000年に発足したばかりで、走りながら形を整えていくという試行錯誤の段階にあります。 そこで、今回はこれまでの運営を参考にしながら以下のような考えのもとで運営したいと思います。研究会の運営に関するご意見などありましたら今回の世話人:吉信 (yoshinobu@issp.u-tokyo.ac.jp)までお知らせください。今後の参考のため、次回の世話人に申し送りしていきたいと思います。
 近年,表面科学はナノサイエンス・ナノテクノロジーを支える基礎科学として重要性が再認識されています.従来の表面科学にとどまらず,ナノチューブの構造・物性,DNAの伝導性,走査プローブ顕微鏡による生体分子の観察など最新のトピックスに関する講演も歓迎いたします.(文責:吉信)


1.研究会の趣旨

固体表面や界面における物理や化学は実用的に重要であるばかりでなく、学術的にユニークな分野として成長してきました。特に、最近の原子・分子レベルでの研究の進展には目を見張るものがあります。本研究会は、表面・界面の物理、化学、応用物理に関する最新でかつ重要な研究成果の公開と徹底的な議論をめざしています。

2.研究会設立の経緯と本研究会の目的

本研究会の設立にはまず次のような既存研究会に関する分析がありました。

既存の研究会には大きく分けて2つのタイプがあります。
(1)大規模な研究会(応用物理学会、物理学会、化学会の年会など):研究発表はそれぞれ研究者の自由意志に基づくBottom-up方式である。しかし、すべての発表希望を基本的に受け入れるので、限られた会期の中ですべての発表をこなすためには1件あたりの講演・討論時間が当然極めて短くなる。
(2)小規模な研究会(研究所や科研費の代表者が主催する研究会など):主催者が依頼した講演者からなるため、比較的十分な講演・討論時間はとれる。ただし、プログラムの編成がTop-down方式であるため、これがカバーする研究は主催者の興味の範疇に限られる恐れがある。

そこで、本研究会は、Bottom-up方式で広く研究者から講演を募り、かつ十分な講演・討論時間を確保したいという希望から企画されました。
 また、本研究会のもう一つの目的は、これからプロフェッショナルな研究者になろうとしている学生の登竜門としての機能を果たしたいということです。このために、十分議論に耐える学生の講演を歓迎し、この中から厳正な審査の上、Student Prizeを授与することとします。

3.講演の採択

講演希望が限られた講演数を越える場合、上記の目的を達成するためには、選考の上、ある数の講演を採択するというプロセスが必要となります。

第4回研究会では、過去の研究会の方法を踏襲し、まずそれぞれの研究グループが一グループあたり最も自信のある講演を自主的に1件に絞って応募していただき、それでも応募数が多い場合に限り、審査による選考を行うことにしたいと思います。


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