ISSP短期研究会「量子凝縮系におけるDefectsとtopology」2012年1月5日6日7日 報告

会議は、家物性研所長の挨拶で始まり、超低温のBose, Fermi 粒子系(液体、固体)の実験・理論の研究者だけでなく、希薄原子気体系BECや超伝導関係の研究者も集まる活発な研究会となりました。「defectsとtopology」の具体像はホームページに掲載しているAbstract から窺い知る事が出来ると思います。
 世話人代表久保田所員からはじめに、「この様な多彩な研究者が分野を超えて参集されている事に鑑み、平易な表現で議論、説明する様に」との要請があり、更に事前の連絡にしたがって「講演ファイルやポスターは英語表現を基本とする様に」との注意がありました。また、「defects と言うと、従来は格子欠陥、転位や、超流動体中の量子渦が想起され、また2次元相転移KT転移がtopological 相転移と呼ばれた事もありましたが、最近はtopologyと言うと、Fermi粒子系のしかもk-空間での話の様です*。活発な議論で新たな展開を期待したい」との挨拶がありました。
 初日の夕方は、ポスターセッションが90秒の紹介セッションに続いて行われました。生憎の冷え込みで、用意された超流動液体?の飲み物の売れ行きは今ひとつでしたが、活発な議論で体を温めている様が写真から判ると思います。中日の夜は同じ6F floorで懇親会がありました。最終日午後迄のセッションは活発な議論が続きました。風邪がはやり若干の欠席者がありましたが、1月はじめの研究会で、当初想定した参加人数を超える盛況でした。

*もっともBose系で同様なことが起こらないとは言い切れないそうです。

ポスターセッション
懇親会風景