MCMC のコンピュータ・グラフィックスへの応用
瀧内元気(エヌテクノロジー株式会社)
3次元形状モデルを用いて写実的な画像を生成するためには、大域照明モデルに基づく光輸送問題を解く必要がある。その解法として、MH アルゴリズムを利用した視覚的な重要性に基づくインポータンス・サンプリングを行うMetropolis Light Transport 法 (E. Veach, L. Guibas,SIGGRAPH97 (1997)) が考案された。これにより、従来難しかった複雑な経路による光輸送の計算効率が格段に向上した。
講演では、光輸送問題について基礎的な説明を行い、MLT 法によるレンダリング手法について、従来手法との比較や生成画像を交えて紹介する。
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