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汎関数くりこみ群に基づいた密度汎関数理論

日程 : 2019年6月14日(金) 4:00 pm - 5:00 pm 場所 : 物性研究所本館6階 第5セミナー室 (A615) 講師 : 横田 猛 所属 : 高エネルギー加速器研究機構 主催 : 理論系部門 世話人 : 杉野 修 (63290)
e-mail: sugino@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

汎関数くりこみ群に基づいた密度汎関数理論(FRG-DFT)は、汎関数くりこみ群のアイデアを用いることで密度汎関数理論を微視的に定式化する試みである。この手法は、エネルギー密度汎関数の非経験的構築といった密度汎関数理論の長年の課題に対する新たなアプローチとなることが期待されている。この手法の定式化は2000年代前半に提唱されたが、量子多体系の簡単なトイモデルへの応用はここ数年に始まったばかりである。本講演では、FRG-DFTの基礎、および最近の発展についてレビューする。特に、我々のグループによって行われた一様連続物質での定式化[1]、一次元フェルミオン系の基底状態、励起状態の解析[1, 2]、及び2次元一様電子ガスへの応用[3]について紹介する。
[1] T. Yokota, K. Yoshida, and T. Kunihiro, Phys. Rev. C 99, 024302 (2019).
[2] T. Yokota, K. Yoshida, and T. Kunihiro, Prog. Theor. Exp. Phys (2019) 011D01.
[3] T. Yokota and T. Naito, Phys. Rev. B 99, 115106 (2019).


(公開日: 2019年06月05日)