大規模住民コホート調査における解析情報の蓄積と公開
日程 :
2022年3月11日(金) 4:30 pm - 5:30 pm
場所 :
ZOOM開催
講師 : 元池 育子 所属 : 東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 世話人 : 野口 博司 (63265)
e-mail: noguchi@issp.u-tokyo.ac.jp講演言語 : 日本語
e-mail: noguchi@issp.u-tokyo.ac.jp講演言語 : 日本語
東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は,宮城県及び岩手県を中心とした被災地を含む地域の住民約15万人を対象として大規模健康調査を実施してきている。それとともに、協力者の生体試料、健康情報、医療情報等を収集し、ゲノム情報等と併せて解析することにより個別化医療等の基盤形成を目指し、生体試料と情報を統合した複合バイオバンクの構築を行ってきている。
我々はこれまで、日本人集団における対照群としての利用を想定し、生体試料の各種解析結果について、日本人多層オミクスリファレンスパネル(jMorp1)として公開してきている。2015年に約500人の血漿メタボローム/プロテオームの解析結果を公開し、以後年々収載データの量と種類を増やしてきた。現在ではゲノム解析情報やトランスクリプトーム、メチローム、口腔メタゲノム、日本人基準ゲノム配列なども合わせて収載しており2、ヒトに関わる生命科学の総合的な情報を収載するリファレンスパネルを目指している。ここではその取り組みについて紹介する。
[2] Tadaka et al., Nucleic Acids Research. 2020 Nov 12;gkaa1034.
(公開日: 2022年02月25日)