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第一原理計算を用いたLi挿入グラファイトの熱力学的解析とPt(111)/単層氷構造の研究/Sachdev-Ye-Kitaev模型とその変形模型のダイナミクス

日程 : 2021年12月16日(木) 10:00 am - 11:30 am 場所 : Online 講師 : 春山 潤、沼澤 宙朗 所属 : 物性研究所・機能物性研究グループ 世話人 : 井上 圭一 (63230)
e-mail: inoue@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

【セミナー内容】
****春山潤助教セミナー********************************************************
「第一原理計算を用いたLi挿入グラファイトの熱力学的解析とPt(111)/単層氷構造の研究」

【概要】
我々の研究室ではLiイオン電池・燃料電池の電荷移動を伴う反応を理解することを目指して研究を進めている。今回の発表ではLi挿入グラファイト安定構造の熱力学的な解析と、Pt(111)/単層氷構造の研究について報告する。グラファイトに関してはオペランド放射光X線回折測定の解析結果を基に提案された高ステージLi挿入グラファイトの構造に着目して議論する。またPt(111)/単層氷は電子線・X 線・STM等によって明らかにされた吸着水や氷の配向構造と第一原理計算との整合性を検討する[2]。

[1] J. Haruyama, S. Takagi, K. Shimoda, I. Watanabe, K. Sodeyama, T, Ikeshoji, and M. Otani, J. Phys. Chem. C, in revision.
[2] 春山潤,杉本敏樹, 杉野修, “第一原理計算を用いたPt(111)表面の単層氷構造の研究”, 2021年日本表面真空学会学術講演会

****沼澤宙朗特任助教セミナー********************************************************
「Sachdev-Ye-Kitaev模型とその変形模型のダイナミクス」

【概要】
Sachdev-Ye-Kitaev (SYK)模型は、強結合系でありながら解くことができ、また量子ブラックホールのトイ模型になっていることから物性物理と高エネルギー物理の両者の観点から興味深い模型である。その変形模型の解析は、強結合多体型の量子ダイナミクスやワームホールなどとの関連から重要な問題となっている。本講演では、SYK模型の導入と背景の説明をした後、SYK模型やその変形模型における量子クエンチや量子カオスについての発表者の研究を紹介する。
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(公開日: 2021年12月08日)