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スパースモデリングを活用したコヒーレント軟X線回折イメージング

日程 : 2018年9月28日(金) 10:00 am - 11:30 am 場所 : 物性研究所本館6階 第一会議室 (A636) 講師 : 山崎 裕一 氏 所属 : 国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS) 世話人 : 板谷治郎 (04-7136-3535 (ext.63535))
e-mail: jitatani@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

コヒーレント軟X線回折磁気イメージング(CDI)法は、集光レンズを用いずにナノメートルスケールの磁気構造を実空間観測できる手法である。観測された回折図形からホログラフィー法や位相回復アルゴリズム法によって位相情報を回復し実空間像を再構成することができる。我々は、ナノメートルスケールのトポロジカル磁気構造体である磁気スキルミオンに着目し、CDI法による実空間観測することに成功している[1]しかし、本手法は高精度の実空間像を観測するために長時間の計測が必要であり、磁気構造の高速な時間変化を観測することは難しい。そこで、計測対象のスパース性に関する事前情報を取り込んだ新しい位相回復アルゴリズムを考え、低精度な計測データからも効率よく情報抽出できる解析手法を開発している。

本セミナーでは、コヒーレント軟X線回折磁気イメージングの最近の進展とスパースモデリングを活用した位相回復アルゴリズムについて紹介する。

 [1] V. Ukleev, Y. Yamasaki, et al., QUANTUM BEAM SCIENCE 2, 3[1] (2018)

 


(公開日: 2018年09月12日)