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固体におけるエニオンと分数統計粒子研究の最前線

日程 : 2023年2月13日(月) 9:00 am - 2023年2月14日(火) 7:00 pm 場所 : 柏キャンパス図書館1階メディアホール/オンラインZoom(ハイブリッド) 世話人 : 宇田川将文(学習院大学)、大谷義近(物性研究所)、長田俊人(物性研究所)、押川正毅(物性研究所)、笠原裕一(京都大学)、橋坂昌幸(NTT物性科学基礎研究所)、山下穣(物性研究所) (04-7136-3350)
e-mail: my@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

固体中の電子は多数が凝縮することでその姿を大きく変え、その環境の持つ次元や対称性に応じて、別の新粒子とみなすことのできる素励起を形成する。低次元系におけるエニオンもそうした新粒子の一つで、フェルミオンともボゾンとも違う分数統計に従う。このエニオンの一種である非可換エニオンは誤り耐性をもつトポロジカル量子コンピューティングを可能にする粒子として大きな注目を集めている。非可換エニオンは偶数分母の分数量子ホール状態で実現が期待されるだけでなく、その性質の重要な一端を担うマヨラナ粒子の実現が半導体ナノ細線、トポロジカル超伝導体、キタエフ磁性体などの様々な系において期待されており、精力的に研究されている。

この研究会では、これまで個々の系で別個に研究されてきたエニオンやマヨラナ粒子の概念について、その研究動向や課題などについて互いに情報共有し、今後の研究発展や分野融合のきっかけになるような場としたい。それぞれの第一線で活躍する研究者を招待し、チュートリアル講演、および最新の研究成果の紹介をしていただき、この研究分野の理解を深める機会としたい。この研究会は基本的に対面で行い、講演者と聴講者が講演をもとに膝を突き合わせて議論できるような時間と場所を設ける。全国共同利用施設である物性研で開催することで、物性研内外の共同研究・共同利用が発展するきっかけとする。

詳細ページ:https://yamashita.issp.u-tokyo.ac.jp/tanki230213/


(公開日: 2022年11月09日)