ISSP - The institute for Solid State Physics

Organization
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辛研究室
教授
辛 埴
助教
石田 行章
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紫外光から軟X線レーザーの特長を利用した光電子分光を開発しながら物性研究を行うことに力を入れている。光電子分光は固体電子が持つエネルギー、運動量、時間、場所、スピンの全ての情報を知ることができる実験方法である。 レーザーの持つ単色性を利用して新たに開発されたレーザー光電子分光は70 μeV のエネルギー分解能を有し、世界最高である。超伝導体や強相関物質のギャップや擬ギャップ等を観測し、輸送現象に直接関係した電子状態を運動量空間で知ることができる。また、固体中のフォノンやマグノン等の固体中の素励起との結合を知ることもできる。一方、レーザーのパルス的時間特性を利用してフェムト秒領域の時間分解光電子分光法を行っている。超伝導体、遷移金属化合物、有機物、半導体などの光誘起現象を研究している。また、レーザーの持つ大強度や微小スポットサイズを利用してナノ構造の電子状態を知る顕微光電子分光を行っている。STMにせまるようなナノメートル領域の空間分解能を目指している。

超高分解能レーザー光電子分光法により解明された鉄系超伝導体KFe2As2の異方的な超伝導ギャップ構造。超伝導転移温度は3.4 Kである。(Okazaki et al., Science (2012)
2.6ナノメートルの超高空間分解能を持つレーザー光電子顕微鏡(レーザーPEEM)

研究テーマ

  1. 軟X線レーザー極超高分解能光電子分光による超伝導体、低次元物質、新物質等の電子状態の研究
  2. 軟X線レーザー時間分解光電子分光による光誘起現象の研究
  3. 軟X線レーザー光電子顕微鏡によるナノ構造の電子状態の研究