物性研短期研究会 |
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「高輝度極紫外・軟X線放射光」による物性21世紀 |
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2002年12月13日(金)14日(土)
東京大学物性研究所 6階 大講義室 お問い合わせは・・・E-mail : vsxscrt@issp.u-tokyo.ac.jp, Tel : 04-7136-3406 |
世話人:千葉大学 上野信雄
東京大学 木下豊彦 |
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近年,放射光源の高輝度化,分光器,測定系の着実な高性能化,さらに新しい実験手法の開発や新しい物性を示す物質の創成により,放射光を利用した物性研究は飛躍的な進歩を遂げ,従来にない研究が進展しつつあります。特に極紫外・軟X線領域の高輝度放射光を利用した分光学的物性研究は、欧米で著しく進展し,日本でもようやく世界最高性能を持つ極紫外・軟X線領域の第3世代高輝度光源の建設が現実のものになりつつあります。この様な状況下,「高輝度極紫外・軟X線放射光」を利用する多彩な物性研究者が一堂に会してその研究成果を共有し,高度な議論を展開することにより,今後の研究の一層の進展が期待されます。 本研究会では,「高輝度極紫外・軟X線放射光」によって一層進展しうる種々の物性研究,すなわち,フェルミオロジー,表面吸着系のダイナミックス,生体関連分子マニピュレーションとその分光,超薄膜磁性,有機/無機界面局所電子状態,ナノクラスター・ナノ構造の量子状態などの物性研究,また超高分解能光電子分光・吸収/発光分光,光電子顕微鏡,顕微光電子分光・顕微XAFSや時間分解分光法などを初めとする新しい実験法の現状と将来の可能性など,多彩な試料,多様な物性,種々の実験手法に関わる代表的研究者が一堂に会し,これらに関する横断的な情報交換と討論を行う予定であります。本研究会は,これらの情報交換と討論により,個々の分野の研究を一層加速し,世界をリードしうる研究推進に貢献することを目指しております。 |
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<プログラム> |
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第1日
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09:30 09:35 10:00 10:25
10:50
11:10
12:00
13:00
14:35
14:55
16:35
18:00 |
挨拶 SPring-8のナノテクノロジー総合支援プロジェクトにおけるPEEM導入計画 脇田高徳(JASRI) 「遷移金属」ナノドットの磁性と電子状態 中辻 寛(東大物性研) 角度分解光電子分光による一次元ナノ構造の電子状態 坂本一之(東北大理)
休憩 大フラックスビームラインを用いたハイスループットスピン分解光電子分光 奥田太一(東大物性研)
昼食
放射光光電子顕微鏡による磁気イメージング 小野寛太(KEK-PF)
休憩
放射光光電子分光による表面化学反応の“その場”観察 吉越章隆(原研) SuperSOR 高輝度光源利用者懇談会ユーザーズミーティング 懇親会(会費:2,000円) |
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第2日
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09:15 09:40 10:05 10:30 10:50 11:15 11:40 12:05 12:25 13:30 13:55 14:20 14:45 15:10 |
17m長直線部を用いたピコおよびサブピコ秒パルスの生成 熊谷教孝(SPring-8) 超短パルス軟X線が開く強光子場分子科学のフロンティア 山内 薫(東大理) フェムト秒レーザプラズマ軟X線による時間分解吸収分光 中野秀俊(NTT物性科学基礎研究所) 休憩 光電子回析による分子吸着シリコン表面の構造解析 下村 勝(静岡大電子工学研究所) 二次元価電子光電子分光 松井文彦(奈良先端大) 超高分解能光電子分光による超伝導体の電子状態 横谷尚睦(東大物性研) リアルタイム光電子分光によるIII-V化合物半導体表面過程の解析(short-2) 前田文彦(NTT物性科学基礎研究所) 昼食 遷移金属及び希土類化合物の高分解能軟X線光電子分光によるバルク電子状態の研究 関山 明(阪大基礎工) 軟X線発光実験によるZhang-Rice 1 重項励起の観測 原田慈久(理研) UVSORにおける放射光とレーザーの組み合わせ実験の現状 東 純平(分子研) コンビナトリアルPLD成長強相関酸化物のin situ 高分解能光電子分光 強相関係薄膜のフェルミオロジー 組頭広志(東大工) 終了挨拶 |