立ち上げ

真空系 NVS メインパネル 二次元検出器(mainPSD) 高分解能検出器 測定プログラム


真空系の立ち上げ

冷却水→真空ポンプ

1.飛行管およびコリメータ管用真空ポンプの冷却水を循環させる。
(冷却水のバルブは ベージュ色の2つのスロープ(それぞれSANS-Uのデスク後ろとULSのデスク後ろ)の下にあります。)
蛇口は45°まで開ける。(全開にすると水漏れするため)

2.飛行管横のリークバルブが閉じていることを確認する。
 下図左のバルブ、蛇口と同じ方向で開閉。

3.ポンプ小屋の隣にある操作盤のパネルを開け、左上にある電源のブレーカー(3カ所)を入れる

4.ポンプ小屋の中にあるバルブを印がついているところまで少しだけOpenにする。

操作盤のフタ上のボタンを押してポンプを作動させ、電磁バルブを閉じる
順序は「PK-3000→PK-7000→コリメータバルブ→飛行管バルブ」。
真空度が上がり、ポンプ小屋内の手前のポンプが加速し始めたら、バルブを全開にする。

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NVSの立ち上げ

真空ポンプ→冷却水循環→NVS本体


NVS真空ポンプの起動

1.NVS真空ポンプのメイン電源を入れることで、ロータリーポンプを作動させ、低真空にする.(ロータリーポンプにより先に低真空に真空度を上げることで、ターボポンプへ付加がかかることを抑制する)

2.真空度が0.003mbar以下になったらターボポンプのスイッチを入れ、更に真空度をあげる。(真空ポンプの操作手順に関してはポンプの表面にも書いてある)


冷却水の循環

1.NVS用冷却水の循環槽の水量が十分であることを確認する。循環槽はSANS-Uの裏側にある。
循環槽の側面の主電源を入れた後に、裏側の“ポンプ”と“冷凍機”の電源をいれる。


NVSの起動

1.SANS-U MODULE RACKの最上段(NVSの制御系統が集まっている段)のI/Oボタンの"I"を押し、ハードのNVS制御系を起動させる。(このとき、Manual/Computer操作変換スイッチがComputerになっていることを確認)

2.SANS-U NVS DISPLAYの電源を入れる。

3.SANS-U NVS DISPLAY下のSANS-U NVS PC本体を起動する。(PCを入れる前に1の操作を行うことで、通信Errorが起きることを防ぐ)

4.プログラムが立ち上がるので、全て「YES」を選択(キーボードの"y"キーを押し続ける)し、"Interval For Power Loss Monitoring [min] 1-1440>>"と表示されたら「720」を打ち込み、enterキーを押す。その後、パスワードを入れるよう指示がでるので「nvs」と打ち込み、enterキーを押す。(入力できない場合はshiftキー(白抜き下矢印)を押してパスワードを入力する)

4.真空度が十分であり(0.003mbar以下)、他の項目も警告表示がない(白くフラッシュしていない)ことをPCモニター上で確認し、キーボードの「C」キーを押す。回転数が3100 rpmに自動設定され回転を始める(時々失敗することがあるが、勝手に再起動し、3100 rpmまで持っていくのでしばらく待つ)。

5.3100 rpmになったらさらに10分以上待つ。

6.回転数を5400, 12000, 13000, 14000, 15000, 16000, 17000, 18000 rpmとそれぞれ5分以上の間隔を空けて徐々に上げる(「C」キーを押し、回転数を入力しenterキーを押す)。7000 - 11000 rpm辺りにNVS本体との共振域があるため一気に飛ばす。およそ18000 rpmで、波長7.0Åに対応する。

 

中性子透過率モニターの起動

1.SANS-U MODULE RACKの中性子透過率モニターのモジュールの入っている段の右端の"MODEL 2100"のPower(この段全体の電源)をONにする。モニターに白抜きの四角□□□□□□□□□□□□が表示されたら、それはエラーなので、文字列が正常に表示されるまで、何度か再起動を行う。

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メインパネル

1.メインパネルの主電源を入れる。2.SANS-U MAIN RACKの最上段に置かれているPXIの電源を入れる。(PXIはMAIN RACKの制御系とPCをつなぎ、計測/自動制御を行うためのプラットホーム)

2.LED点灯や数値が正しく表示されるまで待つ。(1分ほどかかります)

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二次元検出器の立ち上げ

1.SANS-U PC Rack 内のSANS-U DAS PCを立ち上げる

2.CPU切り替え機(ディスプレイ横の黒いスイッチボックス)の下のボタン(CPU2)を押してDAS PC画面を表示させる(CPU2が点灯していればこの操作はいらない)。

3.SANS-U DAS PC上で立ち上がったAIM-310.2 Serverのウィンドウで、"File"メニューから"Exit"を選んで終了する。(終了時に聞かれるダイアログには「はい」と答える)

4.デスクトップの中心にあるAIMserverアイコンをダブルクリックしてAIM-310.2 Serverを再度立ち上げる。(項目3, 4は一種のバグ対処法です)

5.AIM-310.2 Server のウィンドウにあるPSPC Cボタンを押す。

6.検出器通信ソフトウェアPSPC 2660N2.exeが立ち上がるので、"File"メニューから"Get Firmware Version"を選んで"ORDELA 2.10 07/24/00"と表示されるのを確認する。一度で出ない場合は何度か繰り返す。

7.通信が確認できたら、"Bias Setting"から"Set Bias Voltage"を選んでHV Bias Settingのメニューから2225.00を選ぶ。(PSPC HV Biasは現在値を示しています)

8.Applyボタンを押して、PSPC HV Biasが2225Vになるのを待つ。(時間がかかりますので、その間に他の作業をしても構いませんが、その後必ず2225Vになったのを確認して下さい)

9.Setボタンを押す。

10."File"メニューから"Exit"を選んでPSPC 2660N2.exeを終了する。

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高分解能検出器の立ち上げ

検出器の立ち上げ

1.パネルの裏側(ラックの裏から)の主電源を入れる。

2. スイッチ2をオンにする。
3.つまみをゆっくり回し、-1040 kV(2010.8.26現在)に設定する。(2,3のモジュールは高分解能検出器へ電圧を供給している)

駆動部とアパーチャーの立ち上げ

1. スイッチ1をオンにする。(スイッチ1の段は試料台より上流にあるアパーチャーのZ軸5つと高分解能検出器のX-Zの制御系。PXIに3つの線が延びている。)




測定プログラムの立ち上げ

注意:以下の操作は、装置管理者の指示のもと行なうようにしてください。必要な操作を正しい手順で行なわないと、正常に動作せず(メインシャッターの開閉も含む)、最悪は装置駆動部の故障の原因になりますので、ご注意ください。

中央のデスクトップの「SANS-Uプロジェクトの起動」をダブルクリック .

 

 

 左のデスクトップに「プロジェクトエクスプローラ–SANS-U」が表示される.

 


 1.プロジェクトエクスプローラーSANS-U画面の「RT PXI Target (192.168.0.26)」をクリックすると出てくる下の階層の「SANS-U Control.vi」をダブルクリック。

 

 右のデスクトップに「SANS-U_Control.vi」画面が立ち上がる。白い矢印をクリックして実行する。
保存するかどうか訊かれた場合には,保存する。モーター制御のパネルが表示されるので、待つ。

 

 2.モーター制御のWindowが現れたのを確認したのち
  「プロジェクトエクスプローラーSANS-U」画面の「SANSU_Navigator_ver4.vi」をダブルクリック。

 「SANSU_Navigator_ver4.vi」画面が立ち上がる.

 

 左上の白抜き矢印のボタンを押すと、SANS-U I/O Panel (LocalControlPanel rev3.vi)が表示される。
このとき各モーターが現在の位置を読みに行くか確認する。
この時、前回終了した際に(自動)保存されたモーターのステータス情報がMotorマネージャに転送される。
読みに行かない場合は、再度起動が必要。
先ほど立ち上げたSANS-U_control.viを一旦終了させてから、手順1からやり直す。


3.Local Control Panelの右上TechnoAPをクリックすると、下にwindowが広がり
各可動部をHomeポジションに戻すことができるボタンが現れる。
Gonio以外をHomeに戻したあと、基本位置に移動させる(Gonio angleはアブソリュートエンコーダーを使用しているので、通常はHomeに移動する必要はない)。

GonioおよびNVS tilt以外の軸についてHomeが点灯していることを確認する。

初期化状態のモーターマネージャの図を示す。
異常がないか確認して下さい。


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