立ち下げ

手順 → 1.測定プログラム 2.NVS 3.NVSターボポンプ 4.検出器のHVと駆動部 5.中性子透過率モニター 6.真空ポンプ  7.冷却水 8.TEMCON


基本的には立ち上げの逆の作業を行う。流れとしては、PCを立ち下げて通信を切断した後、ハードの立ち下げを行う(PC上にErrorが出るのを防ぐ)。

一番始めに行うことは、使用している装置を止め(TEMCOMや高温槽)、アッテネーターを入れてビームシャッターを閉じる


測定プログラムの立ち下げ

1. Programmodeウィンドウの右上QUITボタンをクリック
これでRTマシーンとの接続を切る。メインパネルの主電源を落とす。

2. 測定者情報を入力するパネルの右上の"QUIT"ボタンをクリックし、各Windowが閉じた後、ファイルから終了を選んでLabviewを閉じる。

3. SANS-U_control.viもファイルから終了を選んで閉じる。

4. PCの電源を切る


NVSの立ち下げ

立ち上げと逆の操作を行う。(NVS本体→冷却水→真空ポンプの順)   

1. SANS NVS DISPLAYの下にあるキーボードの「C」キーを押し、回転数を入力しEnterキーを押す。

2. 18,000rpmから2000rpmずつ徐々に速度を落とす。立ち上げ時と同じく共振域(11,000rpm以下)は避けて5,400rpm, 3100rpmまで下げる。

3. 3,100rpmまで下がったら、キーボードの「I」キー(Idlingボタンに相当)を押して自然に回転が止まるまで待つ。

4. キーボードの「q」を押し、DOSモードに切り替えてNVSパソコンの電源を切る。

 

5. 写真中の3のI/Oスイッチを切る(Oを押す)。

6.NVSの冷却水(NVSの裏にある)は、5の操作後15分以上時間を置いて循環を止める。


NVSターボポンプ

1. 黒いバルブを完全に閉じてしまう。NVSの真空は次のサイクルまで保つ。

2. ターボポンプ操作パネル上のstopボタンを押し、高真空系のターボポンプの回転数を落とす。(自然に落ちるので待つ。)

3. ターボポンプ操作パネル上の回転数の表示が0 rpmになったのを確認して、「電源スイッチ」(1)を押してロータリーポンプの電源スイッチを切る。

 



検出器のHVと駆動部

二次元検出器のHV

1. DAS PCに出ているAIM-310.2 ServeウインドウのPSPC Cボタンを押す

2. PSPC 2660N2ウインドウの"Bias Setting"から"set Bias Voltage"を選ぶ。

3. PSPC HV Biasを"0"にしてapplyボタンを押す。徐々に電圧が下がるので0になるのを待ってから、"Set"ボタンを押してウインドウを閉じる。

4. ファイルよりExitを選択し、全てのwindowを閉じてDAS PCの電源を切る。("Save current configuration before terminating?"との表示が出たら、"はい"を選択)



高分解能検出器のHVと駆動部

1. つまみ下部にあるロックを解除し、つまみをゆっくり回し、電圧を0 kVまで下げる。(いきなりスイッチを切らないように気をつける。

2. スイッチを切る。

写真中の二つのスイッチを切る。

スイッチ1; 高分解能検出器のX-Z駆動部と試料台上流のアパーチャーのZ軸の駆動を制御(PMIとIAI社製ステッピングモータの信号変換部分)
スイッチ2; 高分解能検出器にかける電圧のON/OFF

3. RACK背面にまわり、高分解能検出器の主電源をOFFにする。


中性子透過率モニター

SANS-U MODULE RACKに入っている中性子透過率モニターのモジュールの入っている段の右端の"MODEL 2100"のPower(この段全体の電源)をOFFにする。



真空ポンプ

操作盤のボタンを立ち上げ時と逆の順序で押す。
「飛行管バルブ→コリメーターバルブ→PK-7000→PK-3000」

ポンプの冷却水は、ポンプが冷えるのを待ってから下記のように止める。(ポンプ停止後少なくとも10分は流し続ける)


冷却水

1. NVSの冷却水用サーキュレーターの冷却、循環スイッチを切って、横にある主電源を落とす。(NVSの回転を止めてから少なくとも15分は冷却水を循環させておく。)

2. 真空ポンプのスイッチを切った後、10分程度待ってからポンプの冷却水を止める。
コックは、流水方向に対して垂直にひねる。(全開にしてしまうと水がこぼれるので注意。流水時は45°開栓状態。)

上流側はコリメータ管のポンプを、下流側はフライトチューブのポンプを冷却する役目を担う。

そのため、 それぞれのポンプ停止から少なくとも10分間、水を循環させた後、冷却水を止める。


TEMCON

1. TEMCONの制御PCの電源を切る。

2. 写真中のスイッチ前1、前2、後1、後2の4つの電源をOFFにした後、主電源を切る。



全て終わったら、SANS-U MAIN RACKのPXIの電源(最上段)を切り、MAIN RACKの主電源(下の方)を切る。

NESLABの電源も切る。

最後に、机をきれいに片付けて立ち下げ終了。お疲れさまでした。