SANS-U_新アウトプットファイルフォーマット
新高分解能検出器の導入およびデータ集積プログラムの変更に伴い、測定終了後にアウトプットされるファイルのフォーマットを変更した。
既存のmain 3He PSDおよび新設の高分解能検出器の2D生データは別々のファイルに記載され、円環平均データとあわせて、
一度の測定で合計3つのファイルがアウトプットされる(高分解能検出器の円環平均データに関しては現在アウトプットされない)。
各ファイルの拡張子は以下の通りである。
a) main 3He PSD検出器:「.mdat」
b) 高分解能検出器:「.sdat」
c) main 3He PSDの円環平均データ:「.mcir」
(1) 新データファイル形式:
(1-1) 2D 生データ:「.mdat」&「.sdat」
・2D 生データファイルはBinary形式である。
・最初の2,048byteはヘッダー領域とし、2,049byte目から二次元データが記載される。
(2つの検出器の生データファイルには全く同じヘッダーが記載されている。)
・ヘッダー領域の最初の1,024byteには実験条件が記載されている。
・ヘッダー領域の後半の1,024byte(1025~2024byte)には、SANS-Uの駆動部のステータス
(ステッピングモーター各軸のパルス数およびDCモータの位置(CCW/CW)など)が記載されている。
・ヘッダーの記載内容は以下の(2)ヘッダー内容を参照。
・データ領域には、2D Rawデータがunsigned-32bitでそれぞれ記載されている。
(各ソフトウェアでのデータの読み込み方はこちら。)
(1-2) 円環平均データ:「.mcir」
・円環平均データファイルは従来と同様にASCII形式となっている。
・最初に実験条件(これまでの2D生データ「.dat」に記載されていた内容)が記載されている。
・Q値、散乱強度I(Q)、エラーがそれぞれ記載されている。
(注意:)バグとして、ビームストッパーサイズが反対になっている。φ40mm使用時、φ60mmと記載される。
(2) ヘッダー内容
以下にヘッダーに記載されている内容を示す。
(2-1) ヘッダー1(1~1024byte):実験条件
Saved Time [12(byte)] ( 例:090508024942)
Serial No. [6] (001286)
User [12] (irt)
Sample Name [15] (LDPE)
Comments [30] (FSANS_L1_4m_L2_2m_BStop_40mm)
NVS Speed [5] (18000 [rpm])
Attenuator1 [1] (1 or 0 : In or Out)
Attenuator2 [1] (1 or 0 : In or Out)
Attenuator3 [1] (1 or 0 : In or Out)
Collimation [3] (12 [m])
2D-PSD Position [5] (120000)
Beam Stopper Size [2]: (40)
BS-X [6]: (-10.55 [mm])
BS-Y [6]: (-20.00 [mm])
PMT [1]: (1 or 0 : In or Out)
PMT-X [7]: (-100.55 [mm])
PMT -Y [6]: (-20.00 [mm])
Gonio Angle [6]: (-100.5 [deg])
Sample Position [2]: (10)
Sample Stage-X [7]: (-110.55 [mm])
Sample Stage -Y [7]: (-120.00 [mm])
Preset Time [5]: (99999 [sec])
Remaining Time [5]: (0 [sec])
Main PSD Total Count [8]: (99999999)
Main PSD Count Rate [5]: (99999)
High Reso. PSD PMTCount [10]: (9999999999)
Monitor1 Count [10]: (9999999999) !現在 不使用
Monitor2 Count [10]: (9999999999) !現在 不使用
Temperature1 [60]: (#1: 298.208,0.208,0.0,304.6059,24.0599,-0.0008,131.8098)
Temperature2 [60]: (#2: 298.565,0.565,0.0,305.0862,24.5479,0.3637,135.3293)
(2-2) ヘッダー2(1025~2048byte):駆動部ステータス
*この情報はモータなどが故障した際に、どのタイミングで壊れたか知るための管理者用の情報です。また測定結果がおかしい時に、装置(駆動部)のトラブルなのか試料の問題かを特定するのに使用できます。
PSD [8]
Aperture1 X [8]
Aperture2 X [8]
Aperture3 X [8]
Aperture4 X [8]
Aperture5 X [8]
Sample Changer X [8]
Sample Changer Y [8]
Gonio omega [8]
Beam Stopper X [8]
Beam Stopper Y [8]
Sample Slit [8]
NVS tilt [8]
Aperture1 Z [8]
Aperture2 Z [8]
Aperture3 Z [8]
Aperture4 Z [8]
Aperture5 Z [8]
PMT X [8]
PMT Y [8]
Attenuator(3mm) [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)
Attenuator(5mm) [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)
Attenuator(7mm) [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)
Collimator Tube1 [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)
Collimator Tube2 [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)
Collimator Tube3 [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)
Collimator Tube4 [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)
Collimator Tube5 [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)
Beam Stopper1 [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)
Beam Stopper2 [1] ( 0 for どちらでもない or 1 for CW or 2 for CCW)