SPICE

スキャンファイル（マクロ）の組み方

★ Over nigh scan等の長いスキャンや複雑なスキャンをマクロとして組む事が出来ます。マクロでよく使われるloopやコマンドを示します。



loop

loop name=start,end,step
endloop

★ loopとendloopでループ構造を組めます。

★ 変数nameは小数点を含んでいても構いません。また、変数nameは%nameと表記すればループ内でその値を使用できます。

★ stepが指定されていないときはstepは1になります。



例
loop i=5,10,2.5
scan h 0.2 0.8 0.05 k 0 l 0 e %i preset monitor 10000
endloop

★ Expandボタンでloopを展開できます。実行する前に確認しましょう。

★ Write to fileで自分のフォルダのマクロフォルダに保存できます。またRead from fileで読み込みも出来ます。

★ Execute Macroボタン、もしくは後述のrunコマンドでマクロを実行できます。

★ マクロを実行中、残りの実行予定コマンドはMacro/Stack > View Command Stackタブにて見る事が出来ます。

★ 注意：マクロを止めるとき

• ABORT CURRENT COMMANDボタンは現在のコマンドのみ中止し、STOPボタンは残りの実行予定コマンドも全て中止します。

scantitle

scantitle "タイトル名"

★ FILMANでいうheadingです。

★ loop変数%iは" "の中でも値が変化します。上のマクロに下のコマンドをスキャンの前に加えておくと、スキャンタイトル中の(%i meV)がiの変化により5 meV, 7.5 meV, 10 meVと変化します。


scantitle "const-E (%i meV) scan"

run

run macroname var1 var2 var3 ...

★ macronameを指定して保存したマクロを実行します。runコマンドにはコマンドラインの変数を受け渡す機能があります。


drive s2 40+%1
count preset time %3
drive s2 50+%2
count preset time %3


★ このマクロをtestvariable.macroという名前で保存して、コマンドラインから"run testvariable 10 -5 100"と入力してこのマクロを実行すると、


drive s2 40+10
count preset time 100
drive s2 50-5
count preset time 100


★ この機能は、あるコマンドセットを異なるパラメーターで何回も繰り返したいときに便利です。