ISSP - The institute for Solid State Physics


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2014年9月28日(日)
14時半~16時
(13時半開場)

事前申込
※定員に達した場合は
申し込みを締め切ります

東京大学 物性研究所
東京大学 国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構
一般講演会 「物質の科学と素粒子物理の深い関係」

物質と宇宙の研究所がタッグを組んで最先端の研究テーマをわかりやすく解説

無数の原子が配列してつくり出す空間は、物質の中にひろがる宇宙。そこでおこる特異な現象の数々。 その1つの超伝導にヒントを得た南部理論が素粒子や宇宙の謎を解き明かす。一方、究極の素粒子理論が超微細回路の新現象を予言する。

講演者・講演内容

1次元物質と弦の理論

押川正毅
東京大学 物性研究所教授
私達は、左右/前後/上下の3つの方向を持つ3次元の空間に住んでいます。しかし、たとえば非常に細い電線を作ると、その中の電子の動きは実質的に1次元の線上に制限されます。このような「1次元の物質」は、最近の科学技術の発展により重要なトピックになっています。朝永振一郎博士は1950年に、1次元空間中(線上)の電子が弦の振動の量子力学に従うことを示しました。その後、素粒子の究極理論として提案された超弦理論にも刺激されて研究が進展し、弦の振動の量子力学は1次元の物質を理解するのに欠かせない理論となっています。1次元の物質と弦の理論のこのような関わりを、自分の研究も交えてお話します。

宇宙は超伝導か

大栗博司
カルフォルニア工科大学
ウォルター・パーク理論物理学研究所 所長,
東京大学 国際高等研究所
カブリ数物連携宇宙研究機構
主任研究員
素粒子物理学者の南部陽一郎博士が2008年にノーベル賞を受賞されたときの理由である 「対称性の自発的破れ」は、「宇宙が超伝導である」という意味だと説明されます。しかし、これは宇宙空間に永久電流が流れるというような意味ではありません。この言葉の意味する素粒子物理学と物性物理学の間の深い関係について解説しながら、その最近の展開としての量子相転移現象やトポロジカルな相の発見、また、私自身の物性物理学者との共同研究についても語りたい。
開催日時

2014年9月28日(日)
14時半~16時(13時半開場)

事前申し込みについて
右側の「事前申込」ボタンからお申し込みください。
※定員に達した場合には申し込みを締切ります

会場

会場アクセス
柏の葉カンファレンスセンター
(柏の葉キャンパス駅前)

対象

高校生以上
入場無料

お問い合わせ

東京大学 物性研究所総務係 Tel: 04-7136-3207

主催・共催

主催 東京大学物性研究所
共催 東京大学高等国際研究所カブリ数物連携宇宙研究機構、柏市