ISSP - The institute for Solid State Physics

Seminar
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[物性研談話会]
スピン流とスピントロニクス
日程 : 2017年11月30日(木) 16:00 - 17:00 場所 : 物性研究所本館6階 大講義室(A632) 講師 : 齊藤英治 所属 : 東北大学 金属材料研究所 材料科学高等研究所 主催 : 談話会委員会 世話人 : 長谷川幸雄,杉野修 (04-7136-3290)
e-mail: sugino@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

物質中の電子スピン角運動量の流れ「スピン流」は、スピントロニクスのみならず物性物理のいろいろな領域に登場するようになり、新しい現象を開拓する有用な指導原理の役割を果たしてきた。基礎物理においては、幾何学的位相や相対論など現代物理学の面白く美しい部分との深いつながりが明らかになりつつある。他方でスピン流はメモリデバイス開発等への応用が進み、その一部は実用化に至っている。スピン流に多くの注目が集まるようになったきっかけのひとつが、スピンホール効果・逆スピンホール効果の発見である。この発見によって、スピン流を容易に検出することが可能になった。この発見により、スピンゼーベック効果やスピン流トルクなどのスピン流の生み出す様々な現象が発見され、スピン流物理の対象は電磁現象、熱現象、光現象、ナノ機械運動にまで広がってきている。本稿では、スピン流の物理の基礎から最近の話題までを易しく紹介したい。

 【講師紹介】 齊藤先生は、スピントロニクスを牽引する第一人者であり、これまでにも逆スピンホール効果、スピンゼーベック効果の発見など先駆的な研究をされています。これらの業績に対して、日本学士院学術奨励賞、文部科学大臣表彰科学技術賞など数々の賞を授与されるとともに、現在は、ERATOプロジェクトを統括されるなど活躍されています。今回、スピン流の物理とその面白さについて熱い話が伺えるものと思いますので、是非皆様ご来聴ください。


(公開日: 2017年11月20日)