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分子性固体研究の拡がり:新物質と新現象

日程 : 2021年12月1日(水) - 2021年12月2日(木) 場所 : 招待講演は会場にて/一般講演・ポスター発表はオンラインからのハイブリッド型 世話人 : 山下 穣 (04-7136-3350 (内線 63350))
e-mail: my@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

 分子性固体は、その電気伝導性、磁性、誘電性、光機能性、デバイス特性など多彩な面から多くの研究がなされてきた。これらの現象の特性を最適化するために、分子・結晶の設計・選択がなされ、理論研究も伴って精密な定量化が行われてきた。BEDT-TTF分子を構成要素とした物質群における、モット転移・非従来型超伝導・量子スピン液体・電荷秩序と電子誘電性・電荷グラス・ディラック電子など多くの現象の発現はその最たる成功例であろう。このような発展は、研究分野形成初期において化学から物理に渡る幅広い範囲の専門家が協力した結果であり、分子性固体研究の持つ従来の常識を超えた新物質・新現象を生み出すポテンシャルを示している。
 このような状況下で近年、複数の特性を有した分子性物質の合成および物性発現機構の研究や、分子性固体以外の分野での発展を取り込み境界領域に踏み込んだ研究も増え、新分野への発展のシーズとなりえる研究が勃興してきた。本研究会ではこのような個々の発展について議論し、さらなる新展開へのメルテイングポットとしての役割を目指す。

詳細および申込は以下のサイトをご覧ください。
https://yamashita.issp.u-tokyo.ac.jp/tanki211201/

<招待講演者>(あいうえお順)
井口弘章(東北大)
石崎章仁 (分子研)
伊藤弘毅(東北大)
小川直毅(理研)
賀川史敬(東大工・理研)
佐藤治(九大先導研)
水津理恵(名大理)
西原禎文(広大)
宮坂等(東北大金研)
中惇(早稲田大)
堀田知佐(東大教養)
楊井伸浩(九大)

<世話人>(あいうえお順)
伊藤哲明(東京理科大)
上田顕(熊本大)
長田俊人(東大物性研)
草本哲郎(分子研)
須田理行(京大)
妹尾仁嗣(理研、代表)
田嶋尚也(東邦大)
中惇(早稲田大)
山下穣(東大物性研)
吉見一慶(東大物性研)


(公開日: 2021年09月27日)