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固体物性の中性子散乱研究の現在と将来 ~日米協力事業の今後を見据えて~

日程 : 2018年6月4日(月) - 2018年6月5日(火) 場所 : 物性研究所本館6階 大講義室(A632) 世話人 : 益田隆嗣(内線:63415)、佐藤卓(東北大多元研)、古川はづき(お茶の水女子大学)、深沢裕(日本原子力機構)、柴山充弘(東大物性研) 
e-mail: masuda@issp.u-tokyo.ac.jp

物性研究所中性子科学研究施設では、日本原子力機構(JAEA)研究用原子炉JRR-3の分光器群、加速器中性子源J-PARCの高分解能チョッパー(HRC)分光器、および米国オークリッジ国立研(ORNL)研究用原子炉HFIRの冷中性子三軸分光器CTAXの共同利用を推進しています。中でもCTAXの運営は1980年の日米科学技術協力協定に基づく事業として行われており、長い歴史と大きな実績とともに、特に、JRR-3の長期停止後は、三軸分光器ユーザーの実験利用を強くサポートしています。また、HRC分光器をはじめとする高効率非弾性分光器が固体物性分野で大きな成果を上げつつあり、三軸分光器との相補利用も着実に成果をあげています。さらに2023年にはORNLによるCTAX分光器の大幅なアップグレード(MANTAプロジェクト)が計画されています。このように中性子散乱研究を取り囲む環境は大きく変化しており、日米協力事業もますます発展する機会を得ています。そこで本短期研究会では、日米の中性子コミュニティの研究者が集まり固体物性の中性子散乱研究の現在と未来について議論します。また、CTAXとMANTAプロジェクトの現状をレビューし、日米協力事業の今後について議論します。あわせて、JAEAがHFIRで運営する回折計WANDについても現状のレビューと将来についての議論を行います。さらに、JRR-3に設置された分光器の今後についても議論します。


備考 : http://masuda.issp.u-tokyo.ac.jp/us-japan.html
(公開日: 2018年04月25日)