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第7回: 規則合金をベースと したスピントロニクス材料研究の現状と課題

日程 : 2017年6月16日(金) 4:00 pm - 5:00 pm 場所 : 物性研究所本館6階 第5セミナー室 (A615) 講師 : 関 剛斎 所属 : 東北大学金属材料研究所 磁性材料学研究部門 世話人 : 中辻 知講演言語 : 日本語

異種原子が秩序をもって空間配列した規則合金は、無秩序な配列の不規則合金には無い優れた機能性を発現するため、スピントロニクスデバイスの高性能化や多機能化に資するキーマテリアルとなる。本セミナーでは、高い一軸磁気異方性(Ku)を示す規則合金を中心とし、ナノサイズでの磁化ダイナミクスや材料開発に関する話題を提供する。まず、代表的な高Ku材料であるL10型FePt規則合金について、Ni-Fe合金(パーマロイ)と交換結合させたナノディスクにおける「磁気渦運動によって誘起される磁化反転」[1]を説明する。そして、新規材料開発の観点から「原子層レベルで積層制御された高Ku材料の創製」[2]について紹介する。規則合金スピントロニクスが抱える今後の課題についても議論したい。

[1] W. Zhou, T. Seki et al., Phys. Rev. B 94, 220401(R)-1-5 (2016).
[2] T. Seki et al. (submitted).


(公開日: 2017年05月31日)