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高橋文雄氏(小森研究室博士課程3年)が国際会議ECOSS-32においてSFV “Michel Cantarel” student grantを受賞

 2016/8/28-9/2にALPESカンファレンスセンター(Grenoble, France)で開催されたEuropean Conference on Surface Science (ECOSS-32)において、小森研究室博士課程3年の高橋文雄さんがSFV “Michel Cantarel” student grantを受賞しました。閉会式において受賞者発表と授賞式が行われ、賞状および賞金が贈呈されました。

 受賞対象となった講演題目は”Influence of atomic-scale disorder on ferromagnetism of monatomic-layer iron nitride”です。単原子層鉄窒化物において原子レベルの格子欠陥が巨視的な強磁性に及ぼす影響を、ミクロな手法である走査トンネル顕微鏡・分光法と、マクロな手法であるX線吸収・磁気円二色性とを相補的に用いることで初めて明らかにしました。

 ECOSSは欧州で開催される表面科学分野で最大の国際会議であり、今年は約500件の発表がありました。SFV “Michel Cantarel” student grantは、博士課程の学生による口頭・ポスター発表の中で最も優れた5件に贈られるものです。高橋さんの口頭発表は、今後の薄膜磁性研究の指針となる先駆的な研究であったことが高く評価され、今回の受賞に至りました。

ECOSS-32
http://www.ecoss2016.org

左端が高橋さん
(公開日: 2016年09月08日)