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大谷研/中辻研の肥後友也研究員、ICM2018にてBest Poster Awardを受賞

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ナノスケール物性研究部門大谷研(量子物質研究グループ中辻研兼務)の肥後友也特任研究員が、7月15日から20日まで、アメリカ・サンフランシスコで開催された21st International Conference on Magnetism 2018 (ICM2018)のBest Poster Awardを受賞しました。ICMは3年に1度開催される磁性物理学分野における最大級の国際会議です。今回は、約1500名の参加、約1300件のポスター発表があり、関連する分野の40件程度の発表の中から各1件ずつポスター賞が選ばれました。

受賞対象となった発表タイトルは” Large magneto-optical Kerr effect and imaging of magnetic octupole domains in the antiferromagnetic Weyl metal Mn3Sn “です。肥後研究員、中辻教授を含む研究グループが開発した、マンガンとスズからなる化合物Mn3Snは、クラスター磁気八極子というスピン秩序構造を持つ反強磁性体です。この物質について、従前の常識を破り、磁場と磁化がゼロの状態で磁気光学カー効果が現れることを発見、世界で初めて磁気八極子が作る磁気ドメインの直接観測に成功しました。

これにより、磁気光学素子の新たな開発指針が築かれたこと、そして磁気光学カー効果を用いた非破壊・非接触な反強磁性ドメインの直接観察手法が、反強磁性体を用いたスピントロニクス素子や熱電変換素子などの、磁気デバイス研究に有用と示したことが評価されました。


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(公開日: 2018年07月27日)