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三輪真嗣准教授が船井学術賞を受賞

三輪真嗣准教授が第17回船井学術賞受を受賞しました。この賞は。情報技術、情報科学に関する研究について顕著な功績のあった者を褒賞し、わが国の情報技術、情報科学に関する研究の向上発展に寄与することを目的に、船井情報科学振興財団より与えられるものです。

後列左端が三輪准教授
後列左端が三輪真嗣准教授(写真提供:船井情報科学振興財団)

受賞対象となった研究は「ナノ磁性体における電気的スピン制御のデバイス応用に関する研究」です。

三輪氏は金属の原子層成長技術を駆使して特徴的な異種材料接合を有する新物質を創成しています。電子デバイスなどへの応用を目指した、スピンを電気的に制御するスピントロニクス材料の研究を開拓してきました。主な業績のひとつはナノ磁性体の電気応答に対する非線形効果の発見です。これにより半導体ショットキーダイオードのマイクロ波検波感度の3倍を有するスピントロニクスデバイスを室温で実現しました。もうひとつの業績はスピントロ二クスデバイスの中枢であるナノ磁性体における電界効果を放射光により機構を解明したことです。デバイスの電界効果への放射光適用は実験設計の困難さから皆無でしたが、同氏はこれを可能にして新分野を切り拓きました。そして、電界効果の起源が金属中の多極子自由度誘起であることを見出し、現状比10倍の電界効果を示す材料開発指針を打ち立てました。この研究はスピントロニクスデバイスの応用に期待を与え、界面物性開拓および新規応用物性発見に貢献したことが評されました。

関連論文
  • “Highly sensitive nanoscale spin-torque diode”, Nat. Mater. 13, 50 (2014)
  • “Voltage controlled interfacial magnetism through platinum orbits”, Nat. Commun. 8, 15848 (2017)
  • “Strong bias effect on voltage-driven torque at epitaxial Fe-MgO interface”, Phys. Rev.X 7, 031018 (2017)

関連サイト

(公開日: 2018年05月28日)