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松田巌准教授、日本物理学会若手奨励賞を受賞

軌道放射物性研究施設の松田巌博士が第1回(2007年)日本物理学会若手奨励賞(Young Scientist Award of the Physical Society of Japan)を受賞しました。本賞は学会の各専門領域における有望な若手研究者を奨励するもので、今回、表面・界面、結晶成長を専門分野とする領域9での受賞となりました。博士はこれまで、放射光光電子分光、トンネル顕微分光、マイクロ4端子法を駆使して固体表面上の単原子層~超薄膜における電子の輸送現象や様々な相転移の研究を行ってきました。その中で、(1)半導体基板上金属超薄膜の量子化状態の研究と(2)単原子ステップの電気抵抗測定の2つの研究が受賞の対象となりました。前者では、半導体基板上金属超薄膜という新しい物質系を切り開き、さらに新物性の発現にも成功し、後者では、表面原子層内を輸送する電子が必ず散乱される単原子ステップの電気抵抗測定に成功し!、その散乱機構も明らかにしました。いずれも物性研究において先駆的かつ重要であることが高く評価され、この度受賞するに至りました。受賞記念講演は、本年9月、札幌で開催される日本物理学会年会にて行われる予定です。

http://div.jps.or.jp/wakate.html

(公開日: 2007年07月30日)