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鳴海康雄助教、第3回強磁場フォーラム三浦奨励賞受賞

国際超強磁場科学研究施設の鳴海康雄助教が第3回強磁場フォーラム三浦奨励賞を受賞しました。同賞は、強磁場中における物性測定や磁場発生に関する技術開発において新しい着想で優れた成果をあげた若手研究者を奨励することを目的として、平成15年に物性研究所を退官された三浦登東京大学名誉教授の貴重な御寄付により設立されました。受賞対象となった研究は「スプリットペア型パルスマグネットを用いた強磁場中X線回折装置の開発」に関するものです。鳴海助教は短時間に変化するパルス強磁場発生装置をSPring-8/BL19LXUビームラインから得られる高輝度な放射光X線と組み合わせ、X線回折実験としては世界最高の約40テスラまで測定が可能な磁場中X線回折装置を開発しました。この独創的な測定装置を用いることで強磁場中で結晶格子が変化する様子を直接観測することが可能となることから、磁性と構造が密接に相関した系の物性解明のための強力なツールとなることが期待されています。授賞式は2008年5月16日に第6回強磁場フォーラム総会にて行われました。

(公開日: 2008年05月16日)