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渡部俊太郎教授と足立俊輔助教、第30回応用物理学会解説論文賞を受賞

先端分光研究部門の渡部俊太郎教授と足立俊輔助教が、第30回応用物理学会解説論文賞を受賞しました。同賞は、応用物理学会会員にとってきわめて有益な総合報告、解説およびInvited Paperを対象とするものです。受賞対象となった論文は「超短パルス発生技術の進展」[応用物理 第76巻、第2号、p.0115-0124(2007)]と題した総合報告です。
 本論文では、可視域のフェムト秒レーザーの超短パルス化と高出力化、および、そのようなレーザーを用いて実現される高調波を用いたアト秒パルスの発生がまとめられています。特に、超短パルスがモノサイクルに近づきつつある状況の中で、従来のチタンサファイアレーザーよりも広い帯域が得られるパラメトリック増幅器が主流になりつつある研究状況(参考写真:渡部研で開発中の高出力光パラメトリック増幅器)と、今後の進展が期待される100アト秒(1アト秒=10-18 秒)を切る極短パルスの発生と応用に関する展望が述べられています。
 授賞式は9月2日に応用物理学会秋季学術講演会(中部大学)で行われ、受賞記念講演は9月4日に量子エレクトロニクス分科会場で行われました。

(公開日: 2008年09月02日)