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物性研究所図書室チームが業務改善総長賞において理事賞を受賞

自作自動貸出装置

今年度の「業務改善総長賞」において物性研究所図書室チームが理事賞を受賞しました。受賞課題名は「自作貸出装置による平日夜間および土・日曜日の図書貸出サービスの実現」です。

東京大学業務改善プロジェクト推進本部では、教職員からの業務改善のアイデアや各部署での業務改善成果を募集しています。 改善効果が期待されるアイデア・成果については、本部担当部署や各部局の協力のもと、全学展開に取り組んでいます。また、その中で特に優れたものには、「業務改善総長賞」などの各賞が授与されます。これらの授賞は、優れた業務改善のアイデアや取り組みによって本学の業務改善の推進に貢献した教職員が適切に評価され、インセンティブが与えられ、それによって更に業務へのモチベーションが向上し、さらなる業務のブラッシュアップに繋がっていくという「自律改善サイクル」を構築し、全学的な業務改善を促進することを目的としています。

今回受賞の対象となった課題「自作貸出装置による平日夜間および土・日曜日の図書貸出サービスの実現」は、物性研究所図書室チーム(近藤真智子、渡邉留美、曽我典子、石黒由紀子)による取り組みで実現した成果であり、その改善内容は、時間外の図書の貸し出しサービスを安価に提供するための工夫です。時間外の貸し出しをするために考えられる方法はふたつで、アルバイト等を雇用して営業時間を延長するか、高額の自動貸出装置(約500万円)を購入するかです。しかしアルバイトの雇用は人件費の点で困難であり、自動貸出装置は部局図書室の利用ではコストが見合いません。そこで、パソコン等の機材を組み合わせた自作の貸出装置を考案し、工作室(川口孝志、村貫静二)の協力を得て製作を行いました。本装置にかかった製作費用は約50万円です。本装置は稼働後も順調に利用されており、安価なサービス提供の実現に成功しています。

本取り組みは、利用者目線での取り組みであり、かつ経費的にも節約が図られていることおよび全学的な展開も可能である点や、安価な機器を作製し、教員、学生へのサービス向上に繋がると考えられる点などが評価されました。

(公開日: 2010年11月15日)