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小河愛実さん(松田巌研究室博士課程2年)が第25回放射光学会年会合同シンポジウムで学生発表賞を受賞

小河愛実さん

軌道放射物性研究施設松田研究室の小河愛実さん(D2)が、第25回放射光学会年会合同シンポジウムで学生発表賞を受賞しました。この賞は放射光を用いて優れた研究、発表を行った大学院生に授与されるものです。小河さんは、「放射光とレーザーの同期による時間分解光電子分光装置の開発と半導体表面光起電力効果の研究」という演題で講演を行い、この研究発表が高い評価を得て、今回の受賞となりました。

小河さんは、兵庫県SPring-8において、放射光とレーザーを同期させ、ピコ秒スケールでの時間分解光電子分光装置の開発を行ってきました。2種類の、独立した光源である放射光とレーザーのタイミング同期を50ピコ秒以下の精度で実現しました。さらに、この構築したシステムを用いて、半導体表面でのキャリアダイナミクスをピコ秒から数百マイクロ秒という広い時間スケールで測定することに成功しました。今後この装置を用いて、化学反応や相転移といったダイナミクスの解明に大きく寄与できると期待されています。

(公開日: 2012年01月23日)