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矢島 健氏 (X線測定室 助教)が「第35回 応用物理学会講演奨励賞」を受賞

矢島 健 氏

矢島 健 助教(物質設計評価施設 X線測定室)が第35回 応用物理学会講演奨励賞を受賞することになりました。本賞は学術講演会において,応用物理学の視点から極めて価値のある一般講演論文を発表した若手会員に授与されるものです。

本講演会において、矢島氏は“d1正方格子を有する新規超伝導体BaTi2Sb2O”という題目で口頭発表を行いました。高温超伝導には、銅酸化物におけるCuO2面や鉄砒素系におけるFeAs層など、二次元的な平面や層の存在が重要であることが知られています。矢島氏は新たな平面や層を有する超伝導体の探索を行った結果、銅酸化物の“d9電子状態とは対称的な“d1電子状態とanti-CuO2型のTi2O正方格子を有する新規層状超伝導体BaTi2Sb2Oの合成に成功し、Ti2Sb2O層が新たな超伝導層となることを見出しました。以上の発表が高く評価され、今回の受賞に至りました。

(公開日: 2013年12月16日)